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出会いはベッドの上で
何でこうなったんだろう。
俺は今セミダブルベッドの上にいる。
しかも、裸で。
でも、俺がルームシェアしてる部屋にはセミダブルなんてないし、裸で寝る習慣もない。
何より……隣ですやすや寝てるイケメン、誰?
サラサラしてそうな金髪に、鼻筋の通った顔……イケメンだ。
年は30代くらいかなぁ?自分よりは年上だと思う。
もしかして、俺……何か間違いを犯してしまったのでは……。
待て待て。
まずは落ち着いて、思い出すんだ。
そしたら、この現状を打破する方法も思いつくかも。
えっと確か、ルームシェアしてる町田と中国人の劉さんとご飯食べてて……バーに行こうって言われて、お酒をたくさん飲んで……そうだ!誰かと一緒に家に入ったんだ!
そこまでは思い出したものの、よく分からないし、うん、ここからいち早く抜け出そう。
服を探すと、床に散らばっている。
ベッドをそっと抜け出して、散らばった服を急いで着て、ソファに投げ出された斜めがけのショルダーバックを取り、足音を立てないようにそっと抜け出そうとした。
ちらりとイケメンの顔を見てみる。
やっぱりかっこいい。
何となく悪いことをしているような気がして、メモを残しておいた。
「Sorry…」
それだけ残して、部屋を飛び出した。
家を飛び出して、近くの公園の時計を見ると五時。
ここはどこなんだろうと思い、バス停に書かれた街の名前を見ると、自分が住んでいる街の隣の街で、歩いてすぐであることが分かった。
良かった……。
今日から大学のオリエンテーションだし、遅刻とかしたくないからな。
俺は急いで、フラット(アパートのこと)に戻った。
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