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第26話

結局水無月先輩のお弁当を分けてもらった。すごく美味しかった…食べ終わったらずっと先輩を見つめてた。やっぱりカッコいい… 「中…見すぎ…そろそろ教室帰りな。遅れるよ?」 流石に昼休み中見てるのは失礼だった?でも来るなって言われなかった…しかも心配された…今はそれだけでもいい… 「あ…はい!じゃあ…あの…」 帰りたくない…せめて連絡先知りたい…言えなくてどもってたら 「あぁ。連絡先?はい」 先輩がさらさらとノートに連絡先を書いて渡してくれた 断られなかった…嬉しい… 「あぁぁぁぁ…ありがとうございます!ありがとうございます…あの…あの…連絡してもいいですか?」 「好きにしたら?」 「はい!では!また!」 嬉しくて嬉しくてスキップでもしたい気分だった。先輩たちに頭を下げ立ち去る。教室に戻ったら連絡しよう… そしてメールの内容を考える…でもなかなか浮かばなくて結局当たり障り無いメールをした すぐに返信が来てドキドキしながら見る 『改行し過ぎ。また明日な』 また明日って言ってくれた…嬉しくてにやにやしてるとこうと敦夢がやって来た。 「中?どうした?そんなにやついて」 「好きな人と連絡先交換できたんだ!また明日っていってもらえた!!嬉しい!!」 「良かったな。頑張れよ!」 敦夢が俺の髪をぐしゃぐしゃと撫でる。 嫉妬してないときはこんなにも優しいのに…

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