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世界観について
この話はとあるサイトのおりちゃ板、『八百万の心と神 』の世界観を基盤とした短編集です。
ご存知の方はほぼいらっしゃらないと思われるので、簡単に説明を。
大前提として、この世界には人間と【神様】が存在しています。
元々彼らの生きる世界は別れていましたが、とある日、いきなり二つの世界は混じり合ってしまいました。人間と神は出会います。
そして人間はこれまで神に縋ってきたと言うことで、今度は共生しましょうと神々に持ち掛けました。
この時点で人間達に悪意はありません。
しかし、神々と共生をしたといえど人間という種族です。そのうち人間達は神々を見下すようになりました。立場を見誤り、神々の支配をもくろむようになります。
まず人間は霊力 の弱い神から支配しました。支配された神々は【式神 】と呼ばれ、奴僕の如き扱いを受けます。
しかし人間には支配しきれない、高い霊力の神々も存在します。霊力の高い神々は【荒神 】と呼ばれ、後に式神達と人間達に戦争を仕掛けます。
また、式神達は霊力を高めることで人間の支配から逃れ、荒神に昇格することが出来ます。
そうして荒神となった元式神達は、他の式神達を解放するために力を尽くします。
そして、もう一つだけ支配から逃れる方法が。
ここで注釈ですが、神々という存在は人間達を殺せません。何故ならば、神という存在は人間達の信仰心から力を得ているからです。
そして支配されると言うことは、力の源を人間の霊力へとシフトすることです。
ですから自分達が支配されることに堪えきれなくなった式神は……支配者たる人間を殺し、自らの存在を否定することで【邪神 】に堕ちて支配から逃れることが出来ます。
しかし邪神に堕ちた神は力の源を失うので、そう永くは存在していられません。
邪神堕ちした神を救い、繋ぎ止められるのは信心深い人間のみ。彼らは邪神と対等な契約を結ぶことができます。
そうして存在を繋ぎ止めた神々が【契約神 】と呼ばれる神々。
これがこの物語の世界です。
お解り頂けたでしょうか? もしも解らないことが在る場合は、遠慮無く罵声を浴びせて下さい。誠心誠意付け加えさせて頂きます。
それでは、ほんの少しだけの哀しい話を見てみましょうか。
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