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第2話

「ただいま戻りました。」 「お帰りなさい、グレイ。」 淑やかに出迎えたのは、母上だった。 「あら!そちらの子は?」 「はじめまして!僕、リーベル・ルチアと申します。」 「はじめまして。私はアレグリア・シノンと申します。貴方…綺麗な瞳をしているのね。肌も白くて。」 「あの、母上。」 「ねぇ‼グレイ。私にこの子を少しお借りしても良いかしら?」 「…良いですよ。」 「ルチア。一緒にこちらに来てちょうだい。」 「はい!」 「はぁ、母上があんなに気に入るとは。」 「よいではありませんか。そろそろ、婚約者も決めさせられていたのだし。」 「…そうだが。」 「それに、あの子は世界の30%しかいないあの貴重な体をしていますし。」 「あぁ。俺はそのために買ったしな。」 「頑張ってくださいよ?あ‼そろそろ夕飯の時間が迫ってますよ。」 「グレイ!見て。まぁなんて可愛らしいのでしょう。」 「あの…シノン王妃。」 そこにいたのは、少し地味なデザインだが、綺麗な青のドレスを身にまとっているルチアがいた。 「…⁉」 「あの…やっぱりこの格好は僕には似合いません‼」 「いや…その…似合っている。」 「本当に?」 「あぁ。」 「父上。こちらは、リーベル・ルチアです。」 「ほぅ。なんとも可愛らしい子ではないか。」 「あなたっ!あの子は一応男の子ですわ。 「そうなのか⁉いや、しかしおなごなしか見えぬ。」 「私は、アレグリア・ジュドラである。あぁ…そろそろ食べようか」 「どうした?」 「あの…どれで食べれば。」 「あぁ…これはこれ。あれはそれ…。」 「ありがとうございます。」 口に頬張る姿はなんともいえない可愛らしさで家族一同心をわしづかみにされた。

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