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第7話
意志の強そうに見えた金色の瞳が、とろりととろけていく。
身体の抵抗が抜けていくのに最初に気付いたのは、内壁を蹂躙していた勇者だった。
「うわ……どうしたんだ、すっげぇ絡みついてくる……」
魔王は腰を動かして勇者の男根を迎え入れた、その動きで賢者が咥えていた自分の肉棒も執拗に扱かれる。
「ん……っ、ん……っ♡ もっと動いてくれ……私を嫁にするなら、これくらいで許されると思うなよ……♡」
勇者は顔を赤くしながら、満面の笑みを浮かべた。
「もちろんだ、さあ勝負……!」
「ああアッ♡ すごい……っ、もっと前もいっぱい扱くのだ……ッ♡」
「はいはい、魔王様の仰せのままに」
賢者もため息をつきつつ、うれしそうに微笑む。魔法使いも自分のそそり立った雄を魔王の顔に近づけた。
「魔王様、俺のも気持ちよくしてくれる……?」
身体を揺さぶられながら、魔王はゆっくりと赤い唇を開いた。
「しょうがないな……♡ ん……っ、あふ……っ」
舌の上をつるつるとした男根が滑ると、ぞくぞくと身体の芯が悦んだ。
「んんっ……♡ ん、んぅ、んんぅ♡」
「咥えながらしゃべっても、何言ってるか分からないよ」
魔法使いがあきれたように、しかしうれしそうに笑うと、勇者がこう言った。
「『もっとかわいがれ』だってさ」
魔王の雄を扱いていた賢者が、それを一瞬解放して「なぜ分かるんですか」と尋ねると、勇者は三白眼の片方をつぶってみせた。
「嫁だから」
勇者は突然腰を激しく律動させ、魔王の内壁に精液をぶちまけた。
「んんーーーーッ♡」
魔法使いの雄を咥え、自身の男根は賢者に奉仕をされながら、勇者に種付けされる――そんな自分に酔いしれながら、魔王はこの日最初の絶頂を迎えるのだった。
****
こうして表向きには魔王が退治され、世界に平和が訪れた。
勇者たちのパーティーは引退を宣言し、〝旅先で出会った可愛い嫁〟とともに『一妻多夫』の4人暮らしを満喫しているのだとか。
(おしまい)
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