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第14話

圭一はこの状態から逃げ出そうとは思わなかった。 それはこの兄弟が孝司の後輩であることと、そして圭一は客で何故かこの人達が悪意をもって起こしている行動だとは思えなかった。 どうせ…見知らぬ人と身体を繋げるなら、ここでそうなっても…と脳裏に浮かんだ。 酒の勢いを借りて、一晩の至りとして大人の遊びを楽しんでもいんじゃないかと。 それ以前に、もうはち切れんばかりに勃ち上がったものをどうにかしたかった。吐き出してしまいたい欲求になけなしの理性はプツリと切れてしまった。 誰かに身体を触られる事は、物心ついてからは一度もない。 そして恋愛対象がいつの間にか同性になっていたことは孝司と直の関係に絶えず憧れていたからかも知れない。 だけどそれは不自然なことではなく、身近で愛し合っている二人を見ていれば恋愛なんて性別を気にする値ではないと当然のように思っていた。 こんなパラダイスな初体験が出来るなら、それはそれでいい思い出になると快楽で埋め尽くされた脳は溺れていく。 離れていった唇を物欲しそうに見つめればその先の視線は優しくまた分厚い舌っを 「いい顔するね。楽しむ気になった?」 英二にそう聞かれゆっくりと頷いた。 「いい子だね。今夜は俺達と楽しもうね」 その言葉を合図に、胸の突起を本気じみた勢いで優さんは吸い付いた。股間には生暖かいものがたらりとかかる。それは楓が手のひらで温めたローションだと気付いた。 それだけで身体は期待を持ち喜び始める。 再び降りてきた優しい唇と伸ばされた長い手が右の突起を弄り始める。 気持ちいい。触れる体温は心地よく痺れに似た熱が下半身に集まってくる。双袋をにぎりこんだ手が陰影を通り、蕾へと向かっていく。 「圭一君は、入れたい?入れられたい?」 楓は嬉しそうに声を綻ばせながら問う。 「わからな…」 入れたいのか入れて欲しいのか。それでも期待に満ちた孔はヒクついている。 「じゃあ、どっちもだね」 蕾の周りに縁を描き、それが入ってくるのを心待ちにしている。 「こっちだよ」 そう言った英二の下が隙間を割って入ってきた。絡め取られるような動きに圭一の頭は、考えることをやめた。 キスに夢中になっていく圭一を妖しく笑いながら見ていたその頃合いに、楓の指がプツンと滑り込んだ。 胸の突起を弄ぶ優は軽く歯を立てる。ビリビリと走る快感に圭一は背を反らせて逃がそうとした。

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