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第13話
そして圭一は何も身に纏わず素肌のままベッドに横たわっていることに気付く。先程から直に触れられていたはずなのに夢心地の思考が一瞬クリアになった。
隣で寝そべっている優も、楓も、そして英二も生まれたままの姿を晒している。
「な、なんで…」
お酒のせいなのか呂律が上手く回らない。優しく肌を撫でてくれる手のひらに身体が反応してしまう。
「圭一くん、可愛いからさ。みんなで遊ぼうと思ってね」
髪を優しく梳かれ、それさえも敏感に反応してしまう。何がどうなっているのか。回らない頭でさっきまでのことを思い出していた。
みんなで楽しく男飯をたらふく食べた。低音ボイスの甘い優の声が心地良くて、みんな優しくてお酒を飲みすぎた自覚はある。
ここは自分が借りているコテージでさっきまで揺らされていたのは、ここまで運んでくれたんだと気付く。
「遊ぶってなに…」
「大人の遊びだよ。もう大人だよね?圭一君」
耳元の声でぞわぞわと気持ちいいものが這い回る。優の指先は胸の突起の周りをクルクルと這う。
「…怖い…」
「何も怖くはないよ。気持ちいい大人の遊びしよ?ね?圭一君」
楓の手が優しく動き、腿から内腿の際どいところに触れビクンと身体が跳ねる。
優の舌が耳の縁を舐めクチュクチュと淫靡な音を立て差し込まれる。その手は胸の突起をクリクリと刺激させ、ピンと立ち上がってる突起を摘んでは優しく撫でる。
くうっぅんと鳴いた圭一は紅い舌を覗かせるといい香りが鼻を擽り英二の唇で塞がれた。
「圭一君、綺麗だね」
孝司も直も可愛い可愛いと親の欲目で言うが、至って何の取り柄もないどこにでもいる平凡な男だと思っている。
それなのに、綺麗と言われるところが自分にもあるのだと今は素直に嬉しくなる。
ねっとりと口内を動き回るいやらしい舌を求めこぼれ落ちるほどの唾液を呑み込み快感を夢中で求めていた。
大人の遊び…気持ちいい遊びをしたい。回らない思考はただ快楽を求めて喰らいつこうと本能を見せ始めた。
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