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第18話

「ふふ、ありがとう。……ねぇ、僕のこと白川さんじゃなくて律って呼んでほしいな」 「ふぇ!?り……律、さん」 「かわいい、ありがとね」 かわいいは俺に似合わないんじゃ…… 律さんのおかげで、緊張はだんだんほぐれてきた。 「ついた。ここが僕の家だよ」 「え?おっき!」 俺の家が小さいだけかもしれないけど、律さんの家はすごかった。 「あのね、りおくん。この家、すごく部屋が余ってるんだけど……もし良かったら一緒に住まない?」 「はい!?」 急!急すぎる! 「駅が近いから便利だし、ちょっと卑怯だけど金銭面では困らせない」 「どういうことですか……」 「ん〜。もう、夜しか会えないのは嫌だってこと」

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