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これまで、そしてこれから
俺は別に何もしてないよ。
ただ君を拾っただけ。
それを言ったら、あの日あのときたまたま俺がそこにいた。
本当にそれだけ。
そう言ったら君は俺を怒鳴った。
君にしてはあまりにも激しい感情だったせいか、俺は思わず笑ってしまった。
馬鹿にしているわけではない。
あまりにも君が愛おしかったから。
ごめんね、と呟いて君を抱き締める。
久々に触れるこの温もりがあまりにも心地いい。
これではまるで、俺の方が示してもらっているようだ。
俺が、君といつまでも一緒にいられることを。
できることは君の方が多いかもしれないけれど、俺は俺なりにできることをするよ。
だから、今だけはここで少し休んでていいかな。
(この作品は第74回Twitter300字ssの企画に参加した作品です)
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