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第147話

「まあ、そんなに自信満々なら見てこようかな」 いざ本番って時に緊張しないように、一目見ておこう。 一応、年上として、官能小説家として、リードしないといけないから色々同線を妄想しないといけないしね。 屋敷で一番奥にある部屋。 部屋の丸い窓から大きな池が見える。ここに来てから外出したことないから忘れてたけど、庭が広すぎて把握できていなかったのを思い出す。 テニスコートあった入口はこっちだったかな? 紫の蚊帳の中のふっわふわの真っ白な布団と枕は、なぜか直視できなかった。 せめてイエスイエス枕とか、一部分ふざけてくれたら良かったのに。 真っ白すぎる布団が、初夜を生々しく連想させて縁側をもがいて転がりたくなる。 ……恥ずかしい。 紫色の蚊帳を手繰り寄せた時、ふと何かを踏んでしまった。 裏側になったカード。テレフォンカードかな、と手に取ってみると学生カードだった。

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