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第181話
「……ぁっ」
最初に漏れたのは、声。小さな声だった。
「痛い?」
頬を触りながら労わるあっくんに、静かに首を横に振る。
「もっと」
腰に足を巻き付けて、ねだった。
本当は動くたびに内臓がせりあがり、引っ張られ、押し広げられ苦しかった。
それでも俺の中で必死に動くあっくんが好きだから。
「んっ」
声を我慢しないと、痛みが和らぐのに気づいたら声が止まらなかった。
胸を触られ、前を弄られ、身体の力を抜きながら受け入れて。
「ひゃぁっ」
奥にこりっと当たった瞬間、背中がしなり、足の指が蠢きだす。
シーツに線を描きながら、そこを擦られるたびに痛みだけじゃない快感が全身を駆け巡った。
「あっ、く、んっ あっくん」
「分かりました。ココ、ですね」
愛撫していた手を離し、がっつりと腰を掴むと、そこにあたるよう腰を打ち付けていく。
「ひゃ、んっ あっ……ああんっ」
声が恥ずかしくてじわりと涙が広がった。
だめだ。恥ずかしすぎて死ぬ。
「あっく、キス」
声を聞かせたくない一心でねだる。
「あっくん、キスして」
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