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八、イチャイチャ中ですが、喧嘩ってしますか?
Side:竜宮 昭親
寝顔って、愛おしすぎる。
無防備なその顔は、俺に心を許してくれたってこと、ですよね。
『も、……無理っ』
『お、大きい、って、ばぁ』
目の前で、朝方まで繋がっていた相手の寝顔を見ながら、昨日の和葉さんの色っぽい顔が忘れられない。
いや、結婚したんだしこれから、その色っぽい姿を見られるわけだ。
駄目だ。
さっき布団ごと変えて、濡れてぐちゃぐちゃでない布団に移動したばかりなのに、なんで俺の息子さん、元気になってるの。昨日、何回したと思ってるんだ。
と思ってても、薄く開いた唇、閉じた大きな目、疲れてぐっすりの無防備な和葉さんが愛おしくてたまらない。
大学は適当な理由をつけて前もって休んでおいた。
今日は、えっちで疲れた和葉さんを労わって一日中傍にいてあげたい。いや、ここまで疲れさせたのは俺だから、傍に居たい。
『俺とけっこんしてください!』
背伸びしたバカみたいな言葉。
それが今、現実になった。10年間。
長かったけれど、これから一緒に居られる時間の方が長いのなら、俺はもうそれで満足なんだ。
和葉さんを抱きしめながら、幸せで泣きたくなった。
どうか。――どうか。和葉さんを世界で一番幸せにするので、ずっとそばに居られますように。
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