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第191話
「立川さん、お客用のシャワーは向こうです。そっちは俺とパートナー専用です」
え。この広すぎるお風呂、俺とあっくん専用なのか。
「そうですか。では客用に案内頼みます」
「……本当は、俺の美しい和葉さんが見たかったんじゃないですか?」
俺の!?
あっくんの言葉に、パンツを穿いたままの俺の手が止まる。
「そうとしか考えられない。こんな時に密会なんて騒がれたら、一瞬で泡になるような状況で会いに来るなんて」
「違いますよ。本当にお祝いがしたかったんです。それに新婚旅行まだでしょ?」
「もう場所も予定も決まってます」
――決まってる?
俺は全く聞いてない。
「どういうこと!?」
そのままの姿で飛び出すと、0,1秒もせずにあっくんが脱衣所の扉を閉めて一緒に入ってきた。
「ふ、服。せめて浴衣を羽織ってください!」
「……ごめん」
「和葉さんのセクシーで可愛い体は俺以外がみたらいけません」
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