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第20話
「…んっ」
ここは?
白い天井…
あの世?
はっ、笑えねーわ…
「バカ、だから休めって言ったじゃん」
えと…誰だっけ?
思い出せないや…
ぼんやりと頭を働かすが
一向にわからない
「どなた…?」
「ほんとバカ
昼のことですらもう忘れるのかよ」
「昼…?」
あっ!
思い出した!!!
ムカつくやつだ!!!
「なんでここにいるんですか」
「体育のとき倒れたから
俺が運んだんだよ?」
体育…倒れた…
って、なんで知ってんの!!
「なんでって…同じクラスだからな
あー、名前は一ノ瀬 雅よろしく」
え…
うそ、声に出してた?
「心の声筒抜け」
まじか…
「あっ、ちなみに
運ぶときお姫様抱っこしたけど軽すぎな。ちゃんと食えよ?」
は?
おい今なんていった?
ふざけてんじゃねーぞ!!
なにがお姫様抱っこだ!!!
ドゴッ
とりあえずお腹にどスレート
くらわしてやりました
食べる食べないはほっといてほしい
「うっっ…いってぇ…」
ふん!
僕を女扱いした罪だ!
「うぅ…まぁとにかく休めよな」
そう言って彼は保健室を出ていった
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