25 / 26
第25話
次の日、食欲がないし体が怠くて学校を休んだ
あーあ、ひとりだ…
家にひとりなんて慣れてるはずなのに
風邪のときとか寂しいって思ってしまう
なにか食べなければと思い冷蔵庫を見るも
入っているのはお茶と卵だけ…
「コンビニいこ」
怠い体にムチ打って家を出た
歩いて10分程のとこにコンビニがある
スポーツドリンクとみかんゼリーを買って
家に帰ろうとした
「あっ、姫じゃん。学校サボり?」
誰かが話しかけてきた
測ってないけどおそらくあるであろう熱のせいでぼーっとしていて頭が働かない
あっ、同じクラスの一ノ瀬 雅か
「おい、無視すんなよ…ってか顔赤くね?」
グイッて腕を引っ張られてバランスを崩した
「あっぶね…」
「なぁ、家どこ?」
「なんで?」
家に来られても困るんですが…
「そんなフラフラなのに一人帰らせるわけねーじゃん」
そんなこんなで、家まで送ってもらった
「ありがと…もう帰ってもいいから」
「いや、看病してやるよ」
一人が寂しかった僕は、お言葉に甘えて
男を家に入れてしまった
これが間違いだった
ともだちにシェアしよう!