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第14話
自分が許せないままトイレをあとにして
HRが終わったばかりの教室に入った
「漆くん…あのごめんなさい…」
あぁ、さっきの
責任感じちゃってるのかな…
「大丈夫だよ、気にしないで」
「でも…」
「大丈夫!僕がドジっただけだから!」
「うん…ほんとごめんなさい…」
そう言って走ってった
傷は別に大丈夫だし、ほんと
女の子が傷跡つけるのはダメだから
自分の机に突っ伏して
混乱しまくった頭を整理してみる
先輩を傷つけてしまったことにかわりない
どうしてもそれだけは自分を許せない
声でないっていってたし
なにかできないかな…
考えても答えは出てこなくて
時間だけが過ぎていく
ついに1時間目が始まるチャイムが鳴ってしまった
「それにしても、抱きしめられたとき嫌じゃなかったのはなんでだろ…」
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