人が来たことすらも気づかないほど ボーッとしてたのか… ｢サボればいいじゃん、そんな嫌ならさ｣ 無言でいると向こうから話しかけてきた ｢そういうわけにも…｣ ｢たまの気分転換は大事だよ？｣ やっぱり不良だな… 言うことが完璧に ｢いいです、出ます｣ ｢でも君顔色悪そう｣ ｢えっ…｣ 女子じゃないから鏡なんてそう見ないし 全然気付かなかった ｢言い方変えるわ サボるんじゃなくて保健室で休んだほうがいい｣ なんでこの人は 休ませたがるのか 皆目検討つかない ほっといてよ 僕のことなんか気にしないで ｢すいませんが、ほっといてください なぜあなたにこんなに構われないといけないんですか？｣ 言ってから胸がギュッて痛くなる ほんとはこんなこと言いたくない けど言わないとひかないじゃん ｢失礼します｣ それだけ言って、足早に屋上を去った