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責任

優しくふわふわのタオルで身体を拭かれるだけなのに、敏感に反応して喘ぐ僕にエツはふはっと笑う。 「1週間でこんなんやったら、これからどうなるんやろな……なぁ、坊主」 腰が砕けたようになっている僕の耳元で低く囁くエツ。 「……みんなで責任とってね」 快楽に溺れた僕はなんとかエツの唇に噛みつくと、応えるように舌を絡めてくれた。 ジュッと水音が聞こえ、離れたのに愛の糸が繋がる先を見ると、エツが口角を上げていた。 「望むところや……責任も何もかも背負ったる」 エツはタオルをぶん投げて、僕をマニの待つ部屋へと引っ張っていく。 「すまん、待たせたな」 「ノープロブレムや、お前の手柄やからな」 エツと言葉を交わしたマニは真っ裸になってキングサイズのベッドに大の字で寝ていた。 「えっと……コンドームとかは?」 何も準備されていないのをみて戸惑いながら言うと、豪快に笑い出すマニ。 「そんなちゃっちいのいらん、ナチュラルにいこうや」 ほら、きぃと言って両手を広げるから、そろそろと向かうと、エツに思い切り背中を押されて飛び込む。 「ちょっ、エツ!!」 対抗するように後ろを振り返ろうとすると、もうぴったりと背中に抱きつかれていた。 「大丈夫や、俺がついてる」 なぜかエツに大丈夫って言われたら、そんな気がしてくる。

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