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オメガバース
その日から1週間は結局抑制剤を飲むことなく、早河に抱かれっぱなしで、発情期を終えた今日は余りの体のだるさに動くことも億劫だ。
「命、これ食うか?」
「…いらね」
何も食べる気にならない、何せずっとケツにぶっといモノ咥えてたんだから。今でも孔がポッカリ開いちまってる気がする。
「早河、ちょっと」
「あ?」
ベッドに寝転んでる俺の近くに来てもらって、早河の服を引っ張り屈ませる。
「聞くの忘れてたんだけどさ」
「何だよ」
そっと俺の隣に座った早河は「服が伸びる」と俺の手を離させて、服を掴む代わりに手を繋いだ。
「俺のこと好きか?」
「当たり前だろうが。…というか、今更すぎる。」
「まあ、そうなんだけど…」
背中を屈めた早河に首にキスをされてその時少し痛みが走って、キスマークがつけられたことがわかる。
「お前が嫌になっても俺は番を解消したりしないからな」
「誰が嫌になるかよ」
早河の首に腕を引っ掛けてベッドに倒す。
そのまま足を早河の腰辺りに掛けて抱きつくとよしよしと頭を撫でられ、今度は唇にそっとキスをした。
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