41 / 95
オメガバース 琴音×ユキ
※こちらの番外編には死ネタが含まれております。
苦手な方は飛ばしてください。
***
「あ、はぁ…はぁっ、」
発情期に入って、抑制剤を飲みベッドで悶えているオメガのユキ、そんなユキにしてやれることはベータである俺には何もない。
ユキには番がいないから、俺の方にもユキの甘いフェロモンの影響があって、理性を失くさない様にその時期はいつも必死で耐えている。
どうしてベータは番に成れないのだろう。
俺はユキのことを愛していて、ユキだって俺を愛してくれているのに。
「ユキ、薬効いたか…?」
「ん、っ、大丈夫…っ」
荒い呼吸を繰り返して顔を赤くさせながら笑ってるユキだけど、無理をしているのは一目見ればすぐにわかる。
「命、命…い、一回だけ、ちゅーして…」
眉を寄せてそう言ったユキに近づき、それ以上は絶対に何もしちゃいけないんだぞ。と自分に言い聞かせながらそっとユキにキスをした。
「はぁ…」
「大丈夫か…?」
「うん…、ちょっとだけ、寝んね、する…」
毛布を被り目を閉じたユキ、抑制剤が効いてきた様で匂いもだいぶマシになった。髪を撫でていると口元だけ柔らかく笑ったユキが俺の手をとって「おやすみなさい」と呟き眠りに落ちる。
「はぁ…」
ユキの寝顔を見てからそっと寝室を出てトイレに向かう。ユキのフェロモンのせいで俺のモノが元気になっちまったから、1人で寂しく抜いて、どうにかベータでもオメガの番になれないのかな…と思いながらトイレを出た。
ともだちにシェアしよう!