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第1話
最後に一緒に笑ったのは何時だっただろうか?
そんな事をぼんやりと考えていると、髪を鷲掴まれた。
「ちゃんと舌使えよ。こんなんじゃ全然イケねぇーよ」
口での奉仕を強要され、四十分。
疲れから単調になっていた口淫を注意され、痛む顎と疲れた舌を必死に動かした。
「しゃぶるしか能がないんだから、しっかりやれよな」
そんな侮蔑の言葉に今更怒りも悲しみもなかった。
早く終わればいいと、無心で奉仕ししていると、漸くよくなってきたのか勝司が腰を動かし始めた。
何時出されてもいいように、喉への侵入を舌で防ぐ。
それが気に入らないのか、勝司は両手で俺の頭を固定し、無理矢理捻じ込んできた。
気道を塞がれ、苦しさから勝司の脚をタップするが、お構いなしに喉を突かれた。
もう少し。もう少しで終わる。
そう自分に言い聞かせ、必死に耐えているとひと際深く押し込まれ、無遠慮に放たれた。
「うっ…おぇっ!」
嘔吐く俺の頭上に舌打ちが落とされる。
「汚ねぇな。ちゃんと処理しとけよ」
ただの汚物でしかない精液を片付けながら、もう諦めよう。
俺は決意した。
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