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先程とは違う……舌使い 全てを奪うように……激しく、乱暴で 押し付けられる、欲望…… 「……け、……ん……」 閉じた瞼の奥だけが熱くなり じわりと涙が滲み溢れる 離れた健太郎の唇が、首筋、喉仏の横、鎖骨へと 啄むように、卑猥な音を鳴らしながら移動し 鎖骨の下に落ち着くと、そこを強く吸い上げる 「……!」 チリッとした痛み…… 「………くそ、……ずっと抑えてきたのによ………可愛すぎんだよ………小太郎……」 健太郎の熱い息と共に吐き出される、掠れた声…… ……怖い…… 血液が冷え固まっていき 深部から熱がどんどん奪われていく ……なのにじわじわと触れられた所に熱が灯り そこがどんどん熱くなっていく その矛盾に混乱し……わからなくなる…… 「………ダセぇ格好してっけど、小太郎はマジで可愛いんだって……ガキん頃気付いて知ってんだよ…… 悪い虫がつかねぇように、ダセぇまんま 手元に置いといたのによ……クソ!」 健太郎の台詞に、突然胸の奥が甘くきゅう、と締め付けられる…… なんで……? わからない…… 頭の中がぐしゃぐしゃになり 混乱してオカシクなる …健太郎、怒ってるかな? 昨日、アパートに帰る時もその後も ラインをするまでずっと、健太郎の事ばかり気にしていた事を思い出した それがその答えなのか、正直わからない 嫌じゃない……拒めない…… そしてキュッと胸が柔らかく締め付けられてしまうこれを 納得させるには……今はこれしか思い付かなくて…… 「……勝手に可愛くなりやがって……」 そう吐き捨てた健太郎は、僕の胸の尖りを口に含む 「……!!っ……やぁ、ん……っ!」 びくん、と体が揺れ 甘っとろい声が漏れる まるで雪解けの様に 冷え固まっていた血液が細部まで流れ 熱をつくり、心をも溶かしていく…… 「……は、……ぁあ……」 唇を開き、荒く息をし 薄く瞼を上げ、健太郎を確かめる 健太郎の服を掴む手が緩み 床に、……落ちる 「……けん…っ、……はぁ、あ……やぁあんっ、!」 健太郎の指先が臍の窪みに入り その周りを愛撫され ……僕は、鳴いた

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