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第31話

固く閉じる蕾を撫で回していた彼の指がぷにゅっと挿いってきた。 「・・・・‼」 その瞬間、体が強張り、小さく震えた。 「痛くないか?」 「うん-―分からない・・・やぁ、お湯が中に入ってくる・・・」 蕾を無理無理抉じ開け、彼の指がぐいぐいと肉襞を掻き分けて、隘路を突き進む。 痛みは不思議となかったけれど。 「っ・・・・・ん・・・」 同性の体を熟知している先輩。いとも簡単にそこを見付けて、ゴリゴリと爪先を擦り付けてきた。 「ひゃぁ――‼」 その瞬間、体に電流が駆け抜けた。今まで感じた事がないくらい気持ち良くて、背中を後ろへ撓らせると、陰茎をより一掃強く上下に扱かれて、 「あぁぁ・・・‼」 呆気ないくらい早く蜜を吐き出していた。 「随分と早いな。そんなに気持ち良かったか?」 コクリと頷くと、ご褒美とばかりにチュッと、肩甲骨に口付けをしてくれた。 「じゃぁ、そろそろいいか?」 ふわっと腰が浮き、くるっと体を反転させられた。 先輩と向き合う形になり、恥ずかしくて顔を逸らすと、首元に彼の口唇が押し当てられ、あとが残るくらい強く吸われた。 「真尋、俺を見ろ」 「先輩・・・」 おそるおそる顔を上げた。 「恥ずかしがりやの真尋、嫌いじゃないよ。むしろ、大好きだ。でも、今は、俺を見て欲しいな・・・恋人になって初めて繋がるんだ。目を背けずちゃんと見て欲しい――」 先輩の指が更に増え、ぐじゅぐじゅとナカを押し広げていった。 「やぁーーん・・・‼」 びくびくと体の震えが止まらなくて、先輩の肩にしがみついた。水面が大きく波打って、ばしゃばしゃと水が大きく跳ねた。

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