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第1話
比べるのが大好きなコンプレックスの塊………小麦航斗の人格を一言で表すとそうなる。独身のボンボンで美青年でもある航斗は自分より勝っている所がある人を目の敵にしたりするダメ男の典型。曲解や拡大解釈をするだけでは飽きたらず勘違いもする航斗は自分は賢く演技力があるイイ男…と思っている裸の王様。
…こいつオレより演技上手い…。
オーディション会場。そこで自分の隣にいる美青年がした演技にその眉をひそめた航斗は売れない大根役者。自分より芝居の上手い人を逆恨みしたりする最低最悪な勘違い野郎でもある航斗は自分より勝っている所がある奴=悪い奴、危害を加えたりしてもイイ奴…という考えの持ち主。故にオーディション帰り航斗は自分より芝居の上手い美青年に膝カックンをしその顔を綻ばせた。
…ざまあみろ…。
自分より芝居の上手い人がよろけたのを目にしそう思った航斗は刹那、『お前最低だな』と言う誰かの声を耳にした。
「?エ…?」航斗は声がした方に視線を移した。
そこには空があるだけで誰もいなかった為、航斗はその顔をこわばらせた。
『お前みたいな奴は異世界に転移させてそこで自分のバカスッぷり痛感させてやるっ』
刹那、瞬きをする為、目を閉じた航斗の体は異世界に転移した。
虹や空に浮いている島、竜が羽を休めている湖が見える屋外。そこで航斗はその目を見開いた。
「エ…」航斗はその顔をこわばらせた時、航斗から少し離れた所にいたモンスター、ショクシュが航斗の存在に気付いた。
…ナンダアイツ、ヘンナカッコ…。
ショクシュは人間の精子が大好物で人間を襲う生物。ショクシュに襲われた人間は精子を吸われるだけでなくショクシュの卵を産みつけられ産卵する事を余儀なくされる。故に航斗がいる世界の住人はショクシュ除けの鈴を持ち歩くが、異世界の住人である航斗は鈴を持っていない。
…アイツスズモッテナイ。
航斗を少しの間観察していたショクシュは航斗が鈴を持っていない事に気付くや否やその顔を綻ばせた。
…イタダキマ~スッ。ショクシュはそう言いながら航斗に襲いかかった。
「ヒェェェェェェェェェェェェェェェッッ」
ショクシュのタコとスライムを足して2で割ったような姿に怯え逃げ始めた航斗は刹那、ショクシュに足を掴まれた。
ショクシュは航斗を転倒させるとその体から衣服をはぎ取り始めた。
「ヤッヤメロッッ」航斗は自分の足を掴んでいるショクシュの触手を掴んだりして抵抗した。
が、ショクシュの事を何も知らない航斗にショクシュから逃れる術はなかった。
航斗はショクシュに全裸にされた後、ショクシュの体内に急所を入れられた。
ショクシュは航斗の急所を咥えるや否やその舌で裏側を刺激し始めた。
「あっああっ」航斗はショクシュの舌でイかされ始めた。
数分後、航斗から目当ての物が出なくなった事に気付いたショクシュはその口を開いた。
モウウチドメカ…。
ショクシュはそう言うと細長い触手を伸ばし始めた。
その時、ショクシュに手足の自由を奪われていた航斗は刹那、ショクシュが自分の脚を広げ始めたのを目にした。
「ヤッヤメロッ」本能的に恐怖を感じショクシュから離れようとし始めた航斗の尻に刹那、ショクシュの触手が入った。
「アアッ」航斗はその身をひきつらせた。
ショクシュは産卵をする際、人間の尻に触手を入れ中をかき回し卵が入るスペースを作る。
右も左もわからない異世界で訳の解らない生物に犯され始めた航斗は刹那、「その人を離せっ」と言う男の声を耳にした。
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