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第2話

数十分後、航斗は航斗をショクシュから救った男の家の中にいた。 汚部屋…とは真逆の室内。そこで自分を救った男の背中を眺めたりしている航斗は刹那、自分と自分を救った男の容姿を比べ始めた。 …オレより長身でオレよりイイ体してる…。 自分より背が高くショクシュに襲われていた見ず知らずの男を助ける…と言うロータスの人柄にコンプレックスを刺激された航斗はロータスを敵対視し始めた。 その時、お茶を入れていたロータスは刹那、お茶の入ったカップを手に踵を返した。 ―――男感のある美貌。灰色の瞳。黒い無造作ヘアの髪。 ロータスは自分と他者を比べない好青年で独身。タチの用心棒でもあるロータスは航斗に歩み寄るとその口を開いた。 「お茶、飲む?」

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