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Ⅰ 愛の巣で朝食を⑫
ぐすん
ハルオミさんだって知ってるクセにぃ~
「おかしいね。昨夜の君は剥けていたよ」
ハルオミさんが意地悪を言う。
「見栄剥きしたから~」
「あぁ、そう言えば。後ろから君の乳首を弄りながら、うなじに顔をうずめた時、君……オナっていたね」
「おなにぃしながら、皮剥きましたァ~……フィイ~」
やだっ
ハルオミさん、包皮で遊ばないで。足の指じゃ剥けないから。下げても、すぐ戻ってしまう。
「見えそうで見えない」
「ちゃんと下ろしたら見えるから。しばらく戻らないから~」
下腹部に伸ばした手は、ハルオミさんに捕まえられた。
「ジリリリリリィィイーンッ!!」
なぜだーっ
どうして、このタイミングでハルオミさん目覚ましが鳴り出したんだァァーッ!
「タイムアップだよ」
フゥっと瞳の陰が笑った。
「私はこう見えて、執着心が強いんだよ。ジリリ」
視界が反転した。
「君だけへの執着心だ、ジリリ」
俺の目は天井を映している。
俺と天井の間にハルオミさんがいて、サファイアの瞳の艶 かしい視線が這うように、俺を眺めていた。
「浮気は許さない」
藍の双眼の奥で、ギランと牙が光る。
「俺、浮気なんてしてない」
「してるじゃないか?君は、右手と……」
「右手?」
あっ!
「だって、それはっ」
「浮気だよ。君自身は、右手が大好きだからね」
言わないで。
「俺、ほぅけーだからァ」
自分で剥かないと……
「ダメだよ。私以外の手に触らせては。君の皮はそそるんだ、ジリリ」
「ヒンっ」
ハルオミさんの指が、皮を引っ張って……また上に引き上げて、せっかく剥けたのに被せてくる~
「乳首スイッチを間違えた君の罰だよ。今後、君の皮剥きは私がする。いいね?」
「そんなァ……ハヒ」
「いいお返事だ」
ハルオミさんが引っ張る。伸びちゃう~
「そして、私の秘された蕾へ手を伸ばそうとした罰は……」
「待ってくれ!俺は押してないぞッ」
「万に一つでも君がソコを押していたら、もっと恐ろしい事になっているよ」
ギラーン
ハルオミさんの目が怖い。
「……罰はなんだ?」
甘んじて、俺はハルオミさんの罰を受けるしかないのだ……
「身を持って、私の目覚ましを止めてもらうよ!ジリリリリィー」
しかしーッ
「ハルオミさん、まだ停止スイッチがっ」
どこにあるのか見つけてないんだ。
「……タイムアップだって言っただろう」
私の目覚ましを停止させるには、ね……
「レバーを下げるんだよ」
レバー?
……肝臓、じゃないな。
余計な事言った。ごめん。
真面目に考えよう。
人体にレバーのような場所があるだろうか?
腕……
じゃないな。
そこだったら、ハルオミさんが何度も上げ下げしている。
『レバーを下げる』と、ハルオミさんは言った。
……という事は、現在、そのレバーは上がっている。
上がっているレバー……
上がっているレバー……
………………
………………
………………
………!!
「レバーって、まさかッ」
「そうだよ!」
グンッ★
鼻先がくっつくほど間近に現れたのは……
「黒ブーメラン~~!!」
内部から布地を押し上げる盛り上がりが、くっきりだ。
天を仰いで怒張した凶悪な雄の性器の形は、まさしく暴君!!
「私のレバーを元の形に下げられるのは、妻の君しかいないよ。ジリリリリィ~ン♪」
ウギャアァァァーッ♠
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