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《断章》副総理だって主夫をする!⑥
ムギャアアァァァー!!
飲まない。
決して飲んではならない代物だ。
なぜならば……
雄の股間にあるソレ……
脚の付け根から生えている突起物が性的興奮により硬直し、興奮が最高点に達した瞬間に射出される雄ミルクだからだ!
の……飲むためには口に含まねばならない。
卑猥な形に膨張した雄の生殖器を!!
(そんな事、俺には)
「できないッ!」
「昨夜はできただろう?」
うっ……
「してないッ!」
「嘘はいけないよ」
うぅっ……
「嘘じゃないと言うのなら……」
カツン
マグカップをベッドサイドに置く音が響いた。
「昨夜できた事がもう一度できるようになるまで、復習しないといけないね」
………ゾクリ
背筋が震えたのは、蕾から薬指が引き抜かれた快感だけじゃない。
繊細な指先が耳元の髪を梳いた。
摘まんだ一筋の髪を耳にかけ、吐息が耳朶を啄んだ。
ナツキ………
「雄っぱいチューチューして、ミルクのおまんまでポンポンいっぱいにしようね♪」
「ハ…ハルオミさぁんッ!?💦」
「くちまんこの準備はできたかな」
さぁ!
「大きなお口で、あーん♥しようね!!
私の股ぐらの雄っぱいは、巨乳だよ♪♪♪」
「ウギャアァァァ~~!!」
「雄っぱいミルク、ごっくん♥できるかな?」
「できんわァァーッ♠♠♠」
受けよ、正義の鉄拳!!
等身大抱き枕・ハルオミ添い寝♥ver.による……
バシィィィーッ
スイング・プシュー!!!
……頭から湯気出して寝てろ。
さらば、我が夫ハルオミさん……
「私の分身は優しく扱って欲しいな」
スイング・プシューが効かない……
あれれ?
枕が消えた。
等身大抱き枕・ハルオミ添い寝♥ver.はどこ?
勢い余って飛んでっちゃった??
「いるじゃないか。君の目の前に」
清流の青さで涼しげに見つめる眼差しがそよいだ。その視線の先に……
「キャアァァァー!!」
いたー★
「ハルオミ添い寝♥ver.は、君の股ぐらだよ」
……勢い余って。
……よりにもよって。
(こんな場所に~!)
「陰毛の繁みの中で、私が眠っているね」
「変な言い方しないでくれッ」
俺のお股で寝ているのは、ハルオミ添い寝♥ver.
あなたじゃない!
「分身だから私も同然だよ」
「違う」
「うつ伏せだね」
「キャ」
「私が君をフェラしているよ」
「ちがうー!」
こんなハルオミさんッ
こんなハルオミさんめッ
ポンポンポン!
バシバシバシィッ!
叩いてやる。ほんと、エッチな等身大抱き枕だな。変態ハルオミさんの分身なだけの事はあるよ。
「………変態じゃないよ」
「ひっ」
シュヴァルツ カイザーに思考を読まれた。
「私はド変態だよ!」
「やめろー!!」
新婚早々、どんなカミングアウトだ。
……薄々気づいていたけど~
威張るなっ
胸張るなっ
「雄っぱいもお乳で張ってるよ♥」
でんっ★
「やかましいわッ!!」
股間を主張せんでいい。
おっきいの、知ってる。
………………じぃぃ~
(太い)
血管が浮き出た幹が黒い繁みから、猛々しくそそり立っている。
テカテカに光る姿が凶暴だ。
剥き出しのくびれの段差といい、デカいかさを張った先端の卑猥さといい、凶悪なまでの雄の色香を醸 し出している。
……どうやったら、あんなに大きなモノに成長するんだ?
ハルオミさんは一体、なにを食べて育ったんだろう。
じぃぃ~
「これは失敬。私の手が邪魔だったね」
これ見よがしに。
手慰みを始めたハルオミさんの右手が、こすっていた竿を離れて根元の玉袋を揉みしだく。
自慰なんて人前でしちゃいけない、はしたなくて恥ずかしい行為なのに。
どうしてこの人がすると、こんなに妖艶なんだ……
「見惚れてるんだね」
熱を帯びた吐息を寄せる。
ビュクンッ
昂りが欲情する。
「私の雄っぱいを飲めば、君も大きくなれるよ」
……うそだ。
そんなの絶対うそだ。
「つ・か・ま・え・た」
俺は、いつからか……
藍の双玉に囚われていた。
あたたかな温もりが両頬を包んでいる。
「フェラ、してみようか」
惑う瞳にサファイアを突き刺した。
「イラマチオがいいのかい?」
いまら?………
「訂正だ。付け加えておくよ」
………私は、ドSのド変態だよ。
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