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★年越しSP★ ゆく年くる年カウントダウン!!②
足がッ
宙に浮いている!床についていない!
「統帥ッ」
アキヒトの声が眼下で聞こえた。俺がアキヒトを見下ろしている。
なんで??
「体が冷えてしまったよ。君に暖めてほしいな」
チュっ
耳朶をかじるようにキスされた!
背後から強健な両腕に抱かれた体が、すっぽり広い胸の中におさまっている。
毎回思うのだが、ハルオミさんは本当に文民なのだろうか。
腕力強い。
「君の体は暖かいね」
すぐに下ろされたけれど、胸のドキドキが止まらない。
どうしよう。
今、腕の支えを失ったら倒れてしまいそう。足ガクガクしてる。
「おや、甘えんぼさんだね?」
チュっ
まただぁ!
心臓が破れてしまう。ぎゅって、彼の袖を握ってすがる体を受け止める腕が、俺を抱き寄せる。
「また体温が上がったね。暖かいよ」
上げているのは、
「ハルオミさん!」
あなただ!
「浮気した君にお仕置きだ」
俺にしか聞こえない声で囁いた唇がチリッと……紅い痣を散らした。
髪に隠れた首筋に、ひとつ。
「私の痕をつけたよ」
「俺っ」
浮気なんてしてないのに。
アキヒトは第三夫で、ユキトは第二夫。第一夫のハルオミさんだって、了解している周知の事実なのに。
「私を嫉妬させたんだから浮気だよ」
「はぅ」
忍び込んだ右手がバクバク脈打つ心臓に近い、胸の実を弄ぶ。
「自覚のない君は悪い子だ」
「副総理。あなたは別に外の掃除していないでしょう」
「あぁ、そう言えばそうだったね」
流した藍の視線の端がアキヒトを捕らえた。
「統帥で暖まる必要はないと思いますが」
「冬なんだから必要だよ」
おい、俺はカイロか。
「それにね、私の一部をどうしてもナツキで暖めて欲しいんだ。ねぇ、ナツキ。君なら分かるだろう」
「え、俺っ?」
突然振られて、声が裏返ってしまった。
「そうだよ。夫婦は以心伝心だからね」
「は?」
急にそんな事言われても~
「君は淫乱Ω妻だから分かる筈だよ」
淫乱は余計だ💢
「君の大好きな私は、どこだろう?」
「ハ、ハルオミさん?」
「ここかな……違うね」
俺の手を取ったハルオミさんが、掌で自分の体を辿っていく。
「ここ……でもないね」
手が肩、腕、胸……下へ降りていく。下へどんどん……腹筋、下腹部……
ちょ……
「ちょちょちょっ」
ちょっと待ってー!!
「ハルオミさん!」
それより下はッ
ハルオミさんの~~~
ゴリッ
膨らんだ雄の剛直が腰に当たった。
ハルオミさんが固い!
「君の中で暖まりたいよ」
「ギャアッ♠」
「もちろん暖めてくれるね」
ゴリゴリッ
「君の大好きな私だよ」
そんな場所っ
「好きになった覚えは…」
「嘘はいけないよ。昨夜だって、もっと欲しいってせがんで離さなかったじゃないか。手も口も後ろのお口も」
ギャアァァァー!!
「言うなァァッ」
「あぁ、失敬。昨夜じゃなかったね。明け方までシていたから、今日だ」
「言うのは、この口かァァァーッ」
天誅だ。
「頭から湯気出して寝てろ」
「ムスコからミルク出すまでは寝られないよ」
~~~💢
「その口はァァッ」
「ムスコは君の後ろのお口をご所望だよ」
💢💢💢
まだ言うかァァァーッ!!
「正義の鉄槌ィィィーッ!!」
プシュウゥゥゥー!!!
「させないよ。ナツキ」
「そのプシュー、待ってもらいましょうか。統帥」
なぜだッ
なぜ、お前達が………
第二夫・ユキト
第三夫・アキヒト
お前達がなぜ、プシューを止めるんだァッ??
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