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■節分SP■君に捧げる愛の歌⑥

俺を捕まえごらんー。 (ハルオミさん) 俺をつかまえて~、アハハハハー♪……ハルオミさん。 「とっくに捕まえているよ。私の無垢なピンク」 「ギャアァァ~~」 俺はなに、お姫様抱っこされてるんだ。 ハルオミさんの胸の中で寛いでるんだ。 俺はどこに運ばれてるんだーッ? 「バスルームだよ、無垢なピンク」 「変な呼び方するな!」 無垢なピンク……って。 「君の雄の象徴は生殖行為を知らない無垢なままだ。とても綺麗な色をしている」 「………」 嬉しくない~~ うっとり、耳元で熱い吐息を囁かれたって、なんの感慨も湧かない。 「どうした?」 「……どうしたって~!!」 いぶかしげな瞳が不満を露にした俺の顔を覗き込む。 なぜ、そこで疑問を持つんだ。ハルオミさん。俺も妙齢の雄なんだ。 「どっ、どーっ」 「童貞」 それ! 雄なら早く! 「捨てたい……」 「捨ててはいけないよ」 口許がクスリと吊り上がった。 「私の妻になる選択を選んだ瞬間から、君は一生童貞だ」 「………」 男として、どうなんだ? 雄としての行為を知らない雄自身って…… 「可愛い君自身は、これからも雄の悦びを知ってはいけないよ。汚れる事は許さない」 可愛い言うな! 汚れさせろ! 「いけないね、我が儘は」 「なっ」 我が儘なのかっ? 雄の俺が、雄になるのはそんなにいけない事なのかッ 「いけないよ。君は生涯童貞だ。夫が決めた事は守らなくてはね」 俺、一生雄になれないんだ……ぐすん(。´Д⊂) 「そうだね、もっと喜んでいいんだよ」 「あなたの目は節穴かッ!」 俺のどこが喜んでるって?アァン? 「安心したまえ。妻を喜ばせるのが夫の務めだよ」 「はヒィんっ」 ハルオミさんの手が、俺のお尻を撫でてる。 「相変わらず感度がいいね。さぁ、めくるめく快楽の虜になるがいい!雄の悦び以上の快感を与えてあげようか。雄になりたいなんて二度と思わないように」 臀部を揉みしだく大きな手。 深海の藍の底に飲まれていく。見つめる双眸に潜む欲情に、引きずり込まれる。 するのか? するよ! 「そのためのバスルームだ」 「違う!」 あなたは間違ってるよ。ハルオミさん。 バスルームは『種は外!種は内!』をする場所じゃない!! 「違うね。君は間違ってるよ、ナツキ」 「俺が……だと!」 「そうだよ。昨夜のベッドで雄の性器を君の蕾に差し込んで、何度も激しく睦み合った後。汗と精液とマン汁で濡れた体を清めるべく二人で入ったバスルームで、おねだりしてきたじゃないか?」 君は……… 「『蜜壺の奥まできれいにしてください。あなたの太い棒で掻き出して』って。四つん這いになってお尻を振ってたじゃないか?」 「ヒィっ」 「あぁ。可愛い無垢なピンクもプルンプルン、先走りを飛び散らして揺れてたね!」 あれはッ ハルオミさんが執拗に指を~~ 清めるのを口実に、指で執拗にこね回してきたからー! 「君が望んだんだ。昨日『種は内!』をしておいて今日はダメだなんて道理は通じないよ」 チュウッ ハルオミさんが音を立ててしゃぶったのは、昨夜散々俺を焦らして苦しめてきた右手の中指だ。 「種好きの君、無垢なピンクの用意はいいかな?……もうパンパンだね」 プシュウゥゥゥ~~~ 意識が遠ざかる。あぁ…… 頭の頂きから湯気が~~~ エッチの許容範囲、超えちゃった…… ハルオミさん…… 「ナツキ!」 ハルオミさん…… あなたがいなくなる。 瞼が重い。 あなたが…… 見えない…… 意識が落ちる。

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