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■節分SP■君に捧げる愛の歌⑤
俺を捕まえてごらんー。
待てー、ナツキ。
こっちだよ。アハハハ♪
ナツキー
ハルオミさん
アハハハハー♪
アハハハハー♪
………………
………………
………………
甘い甘いラブラブα×Ωカップルは、海で追いかけっこするんだ。古き良き日本の慣習なのだと書物に書いてあった。
俺達は、甘い甘いラブラブα×Ωの新婚さん。結婚してもずっと恋人同士でいようって、約束したんだ。
いつか波が打ち寄せる砂浜で追いかけっこ、ハルオミさんとしたいな。
そのっ!日本の由緒正しき伝統は、後世に受け継がれていかなくちゃいけないから!
それだけだからなっ
………………でも。
いま置かれた俺の状況は~~~
ガシイッ
「離さないよ」
手枷がッ!
屈強なあなたの両手が、俺の手首をぎゅうっと握って離さない。
「嫌だ」
抵抗を試みるが、捕まれた頑強な手から逃れられない。
「ますます燃えるよ!」
しまった。ハルオミさんは抵抗すると燃えるんだった。
「さぁ、もっと暴れるがいいよ。ここで組み強いて、メチャクチャに犯したくなってしまうね」
「ヒィっ」
本気だ。蒼眼の奥に欲情の火が灯っている。
「浴場で欲情だ」
「………」
オヤジギャグか!
これだからアラサーは~~
「なにか言ったかい?」
「ヒィっ」
シュヴァルツ カイザーが思考を読んでくる~
「ハルオミさんとの年の差は気にしてないよ!たかだか十歳じゃないか」
オヤジギャグだって、俺を楽しませようとして言ってくれたのであって。
亀の甲より年の功だ。
「亀頭の功より年の功だって?」
「ヒィィーッ」
なんだよ、それーッ!!
シュヴァルツ カイザー、思考の読み方間違えてるぞ。
「私は亀頭も大きいよ」
「知ってる」
「そうだね。後ろのお口の肉ひだを穿って引っ掛かる感触が、君のお気に入りだからね」
「ヒィィー!!」
なんて事をっ
言うのは、この口かーッ
「君だって、後ろのお口でクチュクチュ、グチュグチュ。卑猥な水音を奏でるじゃないか」
「ハルオミさんが種入れるからだろっ!」
ハッ、俺はなんて事を言ってるんだ。
「君は種好きだからね」
「好きじゃない!」
「種好きだよ」
「違う」
「自ら脚を開くクセに」
「開いてない」
「昨夜は自分の両手で、お尻の肉まで割って開いて見せてくれたろう」
それは!
ハルオミさんが焦らして意地悪するからーッ!
「秘された蕾、ピンクで可愛かったよ」
プシュウゥゥゥ~~
頭の頂きから湯気が……
俺、悶絶死。
「おっと」
朦朧とする意識をすくい取って抱き止めてくれたのは、逞しい腕 だ。
「君の亀頭とおそろの色だね」
真っ赤に染まった耳たぶを食べられた。
「無垢なピンクが大好きだよ」
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