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■節分SP■君に捧げる愛の歌⑮

俺、がんばったよ。 ハルオミさん、がんばって恥ずかしい言葉を言ったよ。 股間がビクビクしている。 淫らな性器の名前の余韻で、脚の間の突起物が熱い。 俺が口にしたその場所、今すぐ手で扱きたい。 でも、そんな恥ずかしい事しちゃダメだ。 俺は貞淑な妻なんだから。 ……「悲しいね」 シーツにくるまったお布団の中、蒼い光に睫毛がかかった。 どうして?ハルオミさん。 俺、がんばったのに。恥ずかしいけど、あなたの言う事ちゃんと聞いて、雄の興奮して膨らむ場所の卑猥な名前、言ったよ。 なのに、どうして? 深いサファイアを伏せるの。 「そんな小さな声で」 「でも」 「でもじゃないよ。それじゃあ、私のちんこが小さいみたいじゃないか」 …………………………え。 「私は自他共に認めるデカマラだよ。矮小ちんこじゃない」 あの………ハルオミ、さん~? 「ついでに言うと、ズル剥けカリ高だ」 「はぁ」 「なんだい、その反応は?昨日だって挿れただろう。忘れたとは言わさないよ。 マン汁でビショビショに濡れた君の蕾を、毎日お世話しているデカチンだよ!」 「ギャアァァァー♠」 なんて事言うんだーッ あなたはーッ 「もっと大きな声で言うんだよ」 長い指が顎を持ち上げる。 「私のデカさに見合う声で、さぁ!」 「言えるかァーッ」 「言ってるだろう。昨夜だって、絶頂を迎える寸前で何度も」 「フギャアァァァーッ♠」 それって、それって~~ (ほとんど無意識) 理性をなくしてる状態で、覚えてるわけない! 「覚えていないだって?大切な夫婦の営みを忘れるなんて、なんてひどい妻なんだ」 「ひどいのはハルオミさん!」 「私はひどくない。毎晩君を愛しているちんこをを矮小呼ばわりされた上に、愛の営みまで忘れられてしまった可哀想な夫だよ」 違う! 絶対違う! あなたは間違っているよ、ハルオミさん。 ………なのになぜ、胸が痛むんだ。 これじゃあ、俺が加害者みたいじゃないか。 お布団の中で、しくしく しおらしく泣き真似して見せたって、俺は……俺は…… 「………ハルオミさん、ごめん」 謝ってしまった~★ うぅ~、いつもこうなんだ。 「分かってくれて嬉しいよ。君はやはり理解ある妻だ」 頭をポンポン、大きな手が降りてきた。 見つめるサファイアが微笑んでいる。さっきまで泣いていたくせに。 「それじゃあ、大きな声で言ってみようか」 「……なにを?」 「ナニを、だよ」 ギャッ♠ 喉を這った指が促す。 「一人で言うのは恥ずかしいかな。いいよ、共に言おうじゃないか!夫婦は一心同体だ」 「ちょっと待てー!」 「いくよー!」 「待てー!」 「せーの」 ヒャアァァァ~ 「ちんこー!!」 お布団の中に響き渡る声は一人だけ。 言うもんか。 誰が絶対言うもんかーっ 「……おや。私一人だけイッてしまったのかい?」 「だって」 「私だけイッてしまったよ」 ハルオミさん、『イッて』じゃなくて『言って』ね? 「どちらでもいいよ」 チュプリ 「ハゥん」 ハルオミさんの指が俺の中に入っている。 「ココはちんこ、要らないんだろう」

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