192 / 292
■節分SP■君に捧げる愛の歌⑯
指がかき混ぜる。
蕾の入り口を抜き差ししながら、いいところをきゅうぅっと押して、クリンクリンして、アファっ。秘された場所を嬲られる。
「いい鳴き声だけど、私の聞きたい声とは違うね」
「ハフホミさん、らめっ」
「私にすがる声もいいね!もっとここをまさぐってあげよう」
「ハヒィ~ヒィィィ」
二本に増えた指がバラバラに動く。
内壁をさすって、肉ひだを舐めるようにえぐってくる。
ズボンが膝までずり下ろされて、下着の隙間から指を突っ込まれている痴態をさらしている。情けない姿にひとりでに目が潤んでしまう。
「そんな顔しないでおくれ」
生暖かい感触が目尻を舐めた。
「どんな姿も見せて欲しい。君は大切な妻だから……見たいんだよ」
低音のささめきが鼓膜をくすぐる。
腰が揺れてしまう。
ハルオミさんの指の動きに合わせて、クネクネ突き動かしてしまう。
「セックスの動き、しているね」
「やっ!言わないでっ」
「見せてとお願いしたのを忘れたかい?」
でも……
こんな淫らな俺……
「どんな君も私のものだ」
私のものにするよ。
「上手いね。君は床上手だから。私が床上手にしてあげたからね」
「ハフホミさぁ~ん」
言葉でも嬲られて滲む視界を、ちゅうぅっと艶かしい唇に吸われる。
「発情期でもないのに、マン汁をこんなに垂らして……私の指がベチョベチョだ」
「ヒンっ」
二本の指が一気に抜かれて、暗がりの中で濡れた指が頬を撫でる。
生暖かく湿っていて……俺の……お尻の蕾が垂らした汁だ。
ハルオミさんの指、いなくなった場所が寂しい。
俺…………
「淫乱Ωだからぁ~」
「知ってるよ」
チュっ
「知ってて妻にしたんだよ」
こんなにも、はしたなくあなたを求めてしまう俺なのに。
「もっと私を求めるんだよ」
指が帰ってきた。
「三本目をあげよう」
「ハフっ」
なんなく入ってしまう。
バラバラに動いて、いいところを掠めてはまさぐる意地悪な指をキュウキュウ、ヒクヒク腰を揺らして下半身を踊らせている。
「こら。こんなに締めつけては奥に入らないよ」
「やんっ、勝手にぃ~」
動いてしまうんだ。腰も、後ろのお口も。
「恥ずかしい淫孔だね」
「ハフヒィ~」
首を横に振ろうとした筈なのに。
ハルオミさんの指、締めつけてしまって、これじゃあ肯定したみたいだ。
恥ずかしいよ……
「奥に挿れるには、指じゃ足りないかな?」
「フヒ」
「夫が聞いているんだよ。ちゃんと答えなさい」
「ハフホミさんの~」
「私の、なんだい?」
「太いの」
「私は太いだけじゃないよ」
「固いやつ」
「それだけかい?」
「長くて、青筋浮き出たおっきいの!先っぽもおっきいやつ」
吐息がふわり、と……
舞い降りた。
「ちゃんと言えたら、今すぐ欲しがりのお口にあげられるのにな?」
ハルオミさんが誘惑する。
ともだちにシェアしよう!