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■節分SP■君に捧げる愛の歌⑯

指がかき混ぜる。 蕾の入り口を抜き差ししながら、いいところをきゅうぅっと押して、クリンクリンして、アファっ。秘された場所を嬲られる。 「いい鳴き声だけど、私の聞きたい声とは違うね」 「ハフホミさん、らめっ」 「私にすがる声もいいね!もっとここをまさぐってあげよう」 「ハヒィ~ヒィィィ」 二本に増えた指がバラバラに動く。 内壁をさすって、肉ひだを舐めるようにえぐってくる。 ズボンが膝までずり下ろされて、下着の隙間から指を突っ込まれている痴態をさらしている。情けない姿にひとりでに目が潤んでしまう。 「そんな顔しないでおくれ」 生暖かい感触が目尻を舐めた。 「どんな姿も見せて欲しい。君は大切な妻だから……見たいんだよ」 低音のささめきが鼓膜をくすぐる。 腰が揺れてしまう。 ハルオミさんの指の動きに合わせて、クネクネ突き動かしてしまう。 「セックスの動き、しているね」 「やっ!言わないでっ」 「見せてとお願いしたのを忘れたかい?」 でも…… こんな淫らな俺…… 「どんな君も私のものだ」 私のものにするよ。 「上手いね。君は床上手だから。私が床上手にしてあげたからね」 「ハフホミさぁ~ん」 言葉でも嬲られて滲む視界を、ちゅうぅっと艶かしい唇に吸われる。 「発情期でもないのに、マン汁をこんなに垂らして……私の指がベチョベチョだ」 「ヒンっ」 二本の指が一気に抜かれて、暗がりの中で濡れた指が頬を撫でる。 生暖かく湿っていて……俺の……お尻の蕾が垂らした汁だ。 ハルオミさんの指、いなくなった場所が寂しい。 俺………… 「淫乱Ωだからぁ~」 「知ってるよ」 チュっ 「知ってて妻にしたんだよ」 こんなにも、はしたなくあなたを求めてしまう俺なのに。 「もっと私を求めるんだよ」 指が帰ってきた。 「三本目をあげよう」 「ハフっ」 なんなく入ってしまう。 バラバラに動いて、いいところを掠めてはまさぐる意地悪な指をキュウキュウ、ヒクヒク腰を揺らして下半身を踊らせている。 「こら。こんなに締めつけては奥に入らないよ」 「やんっ、勝手にぃ~」 動いてしまうんだ。腰も、後ろのお口も。 「恥ずかしい淫孔だね」 「ハフヒィ~」 首を横に振ろうとした筈なのに。 ハルオミさんの指、締めつけてしまって、これじゃあ肯定したみたいだ。 恥ずかしいよ…… 「奥に挿れるには、指じゃ足りないかな?」 「フヒ」 「夫が聞いているんだよ。ちゃんと答えなさい」 「ハフホミさんの~」 「私の、なんだい?」 「太いの」 「私は太いだけじゃないよ」 「固いやつ」 「それだけかい?」 「長くて、青筋浮き出たおっきいの!先っぽもおっきいやつ」 吐息がふわり、と…… 舞い降りた。 「ちゃんと言えたら、今すぐ欲しがりのお口にあげられるのにな?」 ハルオミさんが誘惑する。

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