217 / 292
★〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編⑨〕
「ユキト……」
弟の名前を呼ぶ声は冷えている。
「先客がいるのに失礼だろう」
アウっ……ハルオミさんが動いた。
俺の中で再び硬くなってる?
「お引き取り願えませんか」
顎を持ち上げられて、優しくねっとりユキトにキスされる。
「ほら……ナツキが締まったでしょ。俺が欲しいってひだが言っていますよ」
「私を離したくないからだよ」
「ハフっ」
意地悪なハルオミさんの指に胸の実、摘ままれて濡れた吐息が漏れてしまう。
ソコ、引っ掻くの反則だ。
「こんなに締めつけて……私の股ぐらの果実から白いお汁を搾り取ろうとしているね」
「兄上のより、俺の方が美味しいよ」
「じゃあ、お前は口の中に挿れてあげたらどうだい?」
(なんて事言うんだ!ハルオミさん!)
プルプルプルー
「おやおや、ナツキが食べたくないって言ってるよ」
横にプルプル振った頭を、背後からハルオミさんに撫でられた。
ユキトのおっきい。無理!
ソレは男せ……だんせぃきだ。
性ぃ……せぃきは食べ物じゃない!
「ひどいよ、ナツキ。下のお口は、ハムハムして悦ぶくせにー」
プルプルプルー
(俺がいつ悦んだ!)
「悦んでるよ!」
「ナツキのお口は上も下も、私がお気に入りだよ」
「アハぅ」
「うん、悦んでいるね」
ちがう。ハルオミさんが動くからっ
「中がすごくうねっている。君の中に吸い込まれそうだよ」
「はぅー、ハフホミさぁん!」
根元まで入っている。
奥までハルオミさんがいる。これ以上奥まで来たら!
「射精して少し萎えていたが、また大きくなるよ!」
(それって!)
ハルオミさんが、もっと奥まで。
(来てしまう!)
「私しか知らない君の場所だ」
背筋をゾクリと駆け上る。鳥肌なのか快感なのかも分からない。
「ナツキ……そんなの要らないって言って、俺を選ぶんだよ」
「フヒ……ホ~」
(ユキト)
「俺の欲しいって言って」
ブラックダイヤの瞳が近づいて……
(これってキス?)
唇を合わせる事なく、ねっとり舌に唇を舐められる。
「お股にいつまでも、そんなもの挟んで。恥ずかしいよ」
(………そんなものって)
お前~~♠
「大事な雄を……なんて言い方するんだい?」
(そんなものは、さすがにちょっとハルオミさんが可哀想)
「『そんなもの』で十分です!」
ユキトが言い切ったー★
ともだちにシェアしよう!