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★〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編⑨〕

「ユキト……」 弟の名前を呼ぶ声は冷えている。 「先客がいるのに失礼だろう」 アウっ……ハルオミさんが動いた。 俺の中で再び硬くなってる? 「お引き取り願えませんか」 顎を持ち上げられて、優しくねっとりユキトにキスされる。 「ほら……ナツキが締まったでしょ。俺が欲しいってひだが言っていますよ」 「私を離したくないからだよ」 「ハフっ」 意地悪なハルオミさんの指に胸の実、摘ままれて濡れた吐息が漏れてしまう。 ソコ、引っ掻くの反則だ。 「こんなに締めつけて……私の股ぐらの果実から白いお汁を搾り取ろうとしているね」 「兄上のより、俺の方が美味しいよ」 「じゃあ、お前は口の中に挿れてあげたらどうだい?」 (なんて事言うんだ!ハルオミさん!) プルプルプルー 「おやおや、ナツキが食べたくないって言ってるよ」 横にプルプル振った頭を、背後からハルオミさんに撫でられた。 ユキトのおっきい。無理! ソレは男せ……だんせぃきだ。 性ぃ……せぃきは食べ物じゃない! 「ひどいよ、ナツキ。下のお口は、ハムハムして悦ぶくせにー」 プルプルプルー (俺がいつ悦んだ!) 「悦んでるよ!」 「ナツキのお口は上も下も、私がお気に入りだよ」 「アハぅ」 「うん、悦んでいるね」 ちがう。ハルオミさんが動くからっ 「中がすごくうねっている。君の中に吸い込まれそうだよ」 「はぅー、ハフホミさぁん!」 根元まで入っている。 奥までハルオミさんがいる。これ以上奥まで来たら! 「射精して少し萎えていたが、また大きくなるよ!」 (それって!) ハルオミさんが、もっと奥まで。 (来てしまう!) 「私しか知らない君の場所だ」 背筋をゾクリと駆け上る。鳥肌なのか快感なのかも分からない。 「ナツキ……そんなの要らないって言って、俺を選ぶんだよ」 「フヒ……ホ~」 (ユキト) 「俺の欲しいって言って」 ブラックダイヤの瞳が近づいて…… (これってキス?) 唇を合わせる事なく、ねっとり舌に唇を舐められる。 「お股にいつまでも、そんなもの挟んで。恥ずかしいよ」 (………そんなものって) お前~~♠ 「大事な雄を……なんて言い方するんだい?」 (そんなものは、さすがにちょっとハルオミさんが可哀想) 「『そんなもの』で十分です!」 ユキトが言い切ったー★

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