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★〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編⑧〕
「俺のこと忘れてない?」
………………ユキト!!
「その顔……忘れてたんだ」
だって。突然キスされたら驚く。
「ひどいよ、ナツキ」
唇が塞ぐ。
ハルオミさんと繋がったまま、ユキトの舌が口内を撫でる。
「兄上……」
わずかに離れた唇が呼びかけたのは、俺じゃない。
「ナツキの蕾、ヒクヒクし出したでしょ」
「ヤっ」
(なんで、そんなことッ)
抗議は口づけに封じられる。
「俺と繋がりたいって……下のお口が言ってますよ」
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