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★〔ゴムの日記念〕★美味しい時間〔後編⑭〕
「ナツキ……繋がろうね」
ユキトの手の中に包まれているから。頬が暖かい
「熱い。ほっぺた真っ赤だよ。……兄上に犯されて興奮したんだ」
少し……頬を包む手に力がこもった。
「そんなナツキは……」
俺、ユキトに……
「嫌いだよ」
嫌われた……
「嫌いだから、俺の好きなナツキにしたい」
顎にかかった指に、唇を薄く開かされる。
唇が重なる。
濡れているのは、唾液のせい?
「私を感じているんだろう」
「ハゥウ~」
切ない喘ぎが込み上げる。
背後から抱きすくめられて、俺の中のハルオミさんが、ゆっくり動いている。
「ハゥ、ァハァ」
こんな緩慢な動きでひだを擦るなんて。
もっと激しくして欲しいのに。
「こうした方が私の形がよく分かるだろう」
「フヒィ」
先端が出張ってて、おっきくて、幹が硬くて、太くなってビュクビュクしてる~
「そうだよ……もっと感じるんだよ。私を、君の中の私が分かるね……」
ドクンドクンッ
ビュクンビュクンッ
俺の中のあなたが大きい。
膨らんでる。
ひだをこすって、孔の奥まで侵入して、狭い場所が広がって、挿入口から犯されたあなたのもので、みっちり……
隙間なく、いっぱいだ。
つぶらな蕾があなたの形になっている。
「支配しているのは私だよ」
ハルオミさん自身が緩慢に動く。こする。膨らんだ性器の形、孔に記憶させられる。
「ヒッ、ヒッ」
大きな異物感が気持ち良くて、ハルオミさんしか考えられなくなる。
あなたの形
あなたの硬さ
あなたの熱
串刺しにされている。
あなたに繋がった体が、あなたのものになって……
「ハフー、ヒンホぉ~」
ハルオミさんの!
「そう。ちんこだね。デカマラだよ」
「へはまはァ~」
「巨根好きの君にはたまらないね!」
俺は、きょこん好きなんかじゃ。
「好きだね、巨根」
首を振って否定しようにも、ユキトに顔を持ち上げられてしまっている。
「キュウキュウ締めつけて……後ろのお口は欲張りだね」
そんなつもりじゃないのに。
後孔が勝手にハルオミさんをッ
「いけない子だ。私が、こんなに膨らんでしまったよ。お仕置きに、奥まで真っ白にしてあげようか?」
それは………ハルオミさんの………
「雄汁たっぷりかけてあげるよ」
トピュンッ
腹まで反り返った昂りから、先走りが飛び出してしまう。
「はしたないよ」
ニュルン
「ヌチョヌチョの『ナツキ』には皮を被せてあげたよ」
「ユキト~、皮戻さないで」
俺のは、皮…かぶりだから。
剥かないと露出しない。
「どうして?寝相悪いんだから。大事なナツキ自身、ちゃんと寝袋にしまっておこう……ね」
「ちがっ」
ユキトもハルオミさんも剥けてるのに、俺だけッ
「これは、お仕置きだよ」
深海の色を灯すサファイアの瞳が、背後で囁く。
「俺、ナツキにいっぱいひどい事するよ」
ブラックダイヤの目が俺を映して、あやしく揺らめく。
「αを欲情させるナツキが悪い」
「恥ずかしい事されて、ナツキが悦んでしまってるよ。可愛い雄がカチカチだ」
「ナツキの淫乱」
言葉で犯されて、体が熱くなる。
心臓がバクバク、早鐘を打つ。
「可愛い君もビュクンビュクンしているね」
「兄上。可愛いなんて言っちゃダメですよ。一生懸命、勃起するナツキ……健気じゃないですか」
「これは失敬。陰毛まで露を滴らせて淫乱Ωの君に相応しい、ちん棒だ」
「兄上に褒めてもらえて良かったね、ナツキに」
「ウヒィ」
ユキトか胸の実、引っ掻くから。
トピュウー
「おやおや、カウパーが飛び出してしまったよ」
「どこへ飛んだんですか?」
「この辺りかな?」
「ハルオミさんッ!」
やめて!
この体勢で、脚、割り開かれたら。
「会陰までベチョベチョだね……」
「金玉、丸見えだよ。見せつけて……恥ずかしい子だ」
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