251 / 292
【お正月♪】初詣はあまねく愛に包まれて⑪
「君の大好きなホワイトシチュウ-ハルオミ特製ver.-だよ」
やったー♪
……って。
Ω解放軍の頂きに君臨する元統帥は、そう易々と喜ばないんだからなっ
……まぁ。でも~
誠意に免じて「皮被り姫」呼ばわりした事は水に流してやってもいい。
「仕方ないな」
夫共よ、Ω解放軍 元統帥の寛大な処置を有難く思うがいい。
「俺もシチュウ作りを手伝いました。副総理は好きではありませんが、統帥の好物に罪はありません」
「俺も手伝ったよ。嬉しいでしょ、ナツキ」
「そんな事はっ」
キュルルルルゥ~
……お腹の虫が鳴いた。
「さぁ。犬も食わぬ夫婦喧嘩はここまでにして、ディナーにしようじゃないか」
そうだね。
「でも……」
「どうしたんだい?」
「ねぇ、ねぇ。ハルオミさん」
「なんだい、君」
「ハルオミさんはどうしてエプロン付けてるの?」
「それはね、シチュウを作っていたからだよ」
ユキトも、アキヒトも……
「エプロンの下は、どうして何も着てないの?」
「それはね、洋服が汚れるといけないからだよ」
そうなんだ……
長いおみ足。惜しみなく肌色をさらけ出しているのは、シチュウ作りに専念するためだね。
でも……
だけど……
「ねぇ、ハルオミさん」
「なんだい?」
どうしたって、その場所……
指した指が震えた。なぜ……
「こんもりしてるの?」
おみ足の付け根。
ユキトも、ハルオミさんも。
「それはね、君」
「それはね、ナツキ」
「それはね、統帥」
いいっ、やっぱりいい!
「聞かない!」
「もう遅いよ」
天高く、翻るエプロン
「君を」
「お前を」
「あなたを」
でんっ
ずんっ
どんっ
「「「悦ばせるためだよ💙」だよ💜」です💛」!!!
「ムギャアアァァァアアーッ♠」
ままま、まっ
「ちんちん」
こら、ユキト。
『ま』って言ってるのに、どうして『ち』……『んちん』になる?
「Schwanz だね」
誰がドイツ語に訳せと言った?シュヴァンツ カイザー!
「シュヴァルツ カイザーだよ」
(……そこは訂正するんだ)
って、そうじゃなくって。
ち……んちん、じゃなくって。
「ちんこ」
じゃないだろ。ユキト。
言い方変えても『ち…んこ』は『ちん…こ』だ。お前はもっと思考を読め。
「俺のはデカマラです」
知っとるわ!アキヒト。
「俺だってデカチンだよ!」
ギャア♠くっつけるな、ユキト~~♠
お前達のままま、まーっ
「股ぐら」
そう、それ。ハルオミさん!
「なんで」
どうしてーッ
「天狗さんがァァァーッ」
夫共の大事な場所を覆う天狗が三体……
ともだちにシェアしよう!