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《おまけ+》αの習性【③】

「どうしたんだい?さぁ、股ぐらから手をどけようか」 大事な場所を守るのは、せめてものささやかな抵抗だ。 「困ったね。拭けないよ」 「拭かなくていい」 「そうはいかない。ちゃんと剥いてきれいにしないとね」 「ハルオミさん……」 それって~ 「君は可愛いかわか」 「言うな!」 「ほうけ」 「言うな!」 「かせい」 「言うなァァーッ!」 「仮性まで言ったら、ほぼ全て言ったも同然だ」 「……そうなの?」 「『仮性』と言ったら下に続くのは『包茎』しかないよ!」 ハルオミさんが言ったァァァーッ 「さぁ、股ぐらの手をどけて可愛い皮被りを見せておくれ」 2回も言ったァァァーッ 雄が皮に包まれていて、なにが悪い。むしろ、あるべき姿だろう。 大事な場所は守られなければならない。 包皮によって! 剥き出しの無防備よりも、包皮で守られる本来の正しき姿に立ち返れ。 世界の雄達よ! 「はいはい。分かったから手をどけようか」 ……ハルオミさんに軽くあしらわれてしまった。グスン。 「はい、ばんざーい」 「………」 「ばんざーい」 「………」 「手をどけないと拭けないよ」 「……恥ずかしい」 夫婦だって、そこは恥部と称される場所だ。 真っ昼間から人目にさらす所ではない。成人の形に変わっているなら尚更だ。 「そうだね」 わしゃんと大きな手が降ってきた。 「私が悪かった。恥ずかしいね。君だけ全裸は」 俯いた俺の頭を掌が撫でてくれる。 「だから、私も……」 …………………………え。 (いま、なんつった?) ハルオミ……さん? 「私も全裸になるよ!」 「ええぇぇぇえええーッ」 ちょっと待て。 「ハルオミさぁぁぁーん!!」 ブァサァァーッ 天井にひらめいた白いシャツと、そのほか衣類。 そして、ピッチピチ黒ブーメラン★!! 「さぁ、これで私も君と同じ姿だ」 「ギャアアァァァーッ」 ブルルン 脚の付け根で起立したイチモツが揺れている。 「恥ずかしくないね」 「恥ずかしいィィィ~~」 「……本当かい?」 深海の瞳が蒼さを増した。 「私の雄から目が離せないくせに」 「ちがっ」 「自分がなにを見ているのか分かってないのかい?これはね……」 「言うな!」 「これはね……」 言うな、つったら言うなァァーッ! 「ちんこだよ」

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