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《おまけ+》αの習性【⑥】

指の先がゾクリと震えた。 ハルオミさんに生まれたままの姿を見られてしまう。 でも……… 「いい子だね」 チュッ 「ひゃんっ」 「ビックリしたからかい?」 それとも…… すぅっと、深い藍の瞳を細めた。 「感じてしまったのかな」 「だって」 ハルオミさんが! 「先走りを口で拭うのは、夫として当然の務めだよ」 そうなのか?? 「うん、そうだ」 目をパチクリさせる俺に、ハルオミさんが大きく頷いた。 絶対違うと思うのだが。反論の余地がない。 「けれど、風邪引きさんの君は続きは我慢だよ。治ったら、いっぱいしようね」 「うん……」 反論の余地を与えないハルオミさんに思わず頷いてしまったけど、大丈夫か、俺! (絶倫のハルオミさんの体力についていけるだろうか~~) 「君も絶倫だから心配ないよ!」 ポムッ 「……痛いよ」 謝らないからね。 ハルオミさんを殴った俺は悪くない。 「おやおや、私の妻はご機嫌斜めだね。ほら、こっちに来て。もっと私のそばに」 ぎゅっ 「あっ……」 体がハルオミさんの体温に包まれた。 「久し振りに君の体温を感じた……」 「俺も」 いっしょだ。 久し振りにハルオミさんの体温に触れた。 あったかい。 ハルオミさんの匂いがする…… (俺の一番のお薬は、この人なのかもしれない……) 「ずっと、こうしていたい」 「俺も」 あなたの温もりに触れていたい。 「これからも、いつでもずっと、こうしていられるよ」 君が寂しい時も 君が心細い時も 君が甘えたい時も 「ぎゅっと……」 鼓動が近くなる。熱くなる。 「こうしてあげよう」 ハルオミさんの腕の中に、強く強く抱きしめられる。 「私達は家族だよ」 (俺達は夫婦で、大切な家族だね) 「俺もハルオミさんをいつでもぎゅっと抱きしめるよ」 「ありがとう」 チュッ あなたの唇がおでこに触れた。 「さぁ、そろそろ服を着ようか。これ以上は自制がきかないよ」 ハッ! 「俺のパンツ」 あんな場所に。 そうだ。ハルオミさんに脱がせられて~ 俺達、すっぽんぽんだったー★

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