262 / 292

《おまけ+》αの習性【⑦】

パンツを!! 俺の大事な股間を保護する、大切な! 唯一無二の布を確保せねば。 「君の替えのパンツならあるよ」 「いいです!」 分かってる。 「あなたの持ってくるパンツなんてロクな物じゃない」 「ひどいね。見る前から」 「分かるから」 夫婦は以心伝心。見なくても分かる! 「私とずっと股ぐらを擦り合わせていたい気持ちは分かるが、パンツははかなくてはいけないよ」 「そうじゃないわッ」 プシューするぞ、プシュー!! 「ナツキ」 ………えっ。 「お前のパンツなら………」 ハルオミさんじゃない声がした。 「ここにありますよ、統帥」 二人いるゥゥゥー!! 俺達、夫婦以外の人間がこの部屋に二人!! 「違いますよ」 声が返った。 「「俺達も夫婦だ!」です!」 「お前達はァァッ」 間違いない。 声の主は、 「ユキト!アキヒト!」 ハルオミさんとの愛の巣に。 「どこから入ってきたァァァァー」 「「今から入るところだよ!」です!」 バァァァーン 扉が蹴破られた。 おいっ、我が家のドアだぞ。壊れたらどうするんだ。 「第二夫、第三夫、静かに開けろォッ!」 「………」 「………」 「………」 俺、変なこと言った? 「………」 「………」 夫達、なぜ俺と目を合わさない。 「~~💜💜」 「~~💛💛」 なぜだッ なぜ目を合わさないくせに、目だけがハートになってるんだァァッ 「だって、ナツキ」 「ね♪」 「ギャアアァァァー♠」 お股が丸見えだ! 「ナツキ、可愛い♪」 「可愛い言うな」 象徴が可愛いのは屈辱だ。 「俺のパンツ待ちきれないんですね」 「チガウ」 ハルオミさんに脱がされたんだ。期待するな、アキヒト。 「素直じゃないですね」

ともだちにシェアしよう!