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《おまけ+》αの習性【⑦】
パンツを!!
俺の大事な股間を保護する、大切な!
唯一無二の布を確保せねば。
「君の替えのパンツならあるよ」
「いいです!」
分かってる。
「あなたの持ってくるパンツなんてロクな物じゃない」
「ひどいね。見る前から」
「分かるから」
夫婦は以心伝心。見なくても分かる!
「私とずっと股ぐらを擦り合わせていたい気持ちは分かるが、パンツははかなくてはいけないよ」
「そうじゃないわッ」
プシューするぞ、プシュー!!
「ナツキ」
………えっ。
「お前のパンツなら………」
ハルオミさんじゃない声がした。
「ここにありますよ、統帥」
二人いるゥゥゥー!!
俺達、夫婦以外の人間がこの部屋に二人!!
「違いますよ」
声が返った。
「「俺達も夫婦だ!」です!」
「お前達はァァッ」
間違いない。
声の主は、
「ユキト!アキヒト!」
ハルオミさんとの愛の巣に。
「どこから入ってきたァァァァー」
「「今から入るところだよ!」です!」
バァァァーン
扉が蹴破られた。
おいっ、我が家のドアだぞ。壊れたらどうするんだ。
「第二夫、第三夫、静かに開けろォッ!」
「………」
「………」
「………」
俺、変なこと言った?
「………」
「………」
夫達、なぜ俺と目を合わさない。
「~~💜💜」
「~~💛💛」
なぜだッ
なぜ目を合わさないくせに、目だけがハートになってるんだァァッ
「だって、ナツキ」
「ね♪」
「ギャアアァァァー♠」
お股が丸見えだ!
「ナツキ、可愛い♪」
「可愛い言うな」
象徴が可愛いのは屈辱だ。
「俺のパンツ待ちきれないんですね」
「チガウ」
ハルオミさんに脱がされたんだ。期待するな、アキヒト。
「素直じゃないですね」
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