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《おまけ+》αの習性【⑧】
ダーン★
「ア、ア、ア……」
アキヒト~~
(お前のその手に持っている物は~~)
「ギャアァァァー」
「嬉しい悲鳴を上げて……統帥ってば♪」
フリフリ
「はい、俺とおそろの……」
「アミアミ~~」
「そう!網々パンツですよ」
「ギャアァァァー」
はけない!
そんないかがわしいものっ!
嬉しそうに右手に持って……
「フリフリするなァァーッ」
「俺がはかせてあげますよ、統帥」
「そうじゃない」
「俺がはかせたいんです」
「はかせるな」
「はいて頂きます」
琥珀の双眸の奥が揺れた。
絶対服従を強制する瞳がキラリと輝いた。
絶対イヤぁぁぁ~~!!
「俺には愛用のボクサーパンツが」
「勇気を出して、ちょっぴり大人になりましょう。ね♪統帥、おめかししましょう」
じりじり、アキヒトがにじり寄る。
肉食獣の眼をして……
「やめろ」
「抵抗はそれだけですか」
「アキヒト!」
「可愛いですね。……そんなんじゃ俺に抗えませんよ」
…………………………えっ
菫の瞳が、琥珀の瞳を映した。
こんなにも間近に。
瞳孔の奥に光が突き刺さる。
(俺、顎を持ち上げられてるんだ)
喉をなぞった指に顔を持ち上げられて、視線が外せない。
「あなたは無防備すぎます」
光が迫る。
光に飲まれる。
「キスしていいですね」
琥珀の光が囁いた。
「あなたのお返事は待ってあげません」
鼓膜を犯す瞳……
俺は逆らえない。
ばーーーん
(えっ)
なに、これ??
(目の前、真っ暗なんだけど~??)
「はい、そこまで」
視界を塞いだ物を剥ぎ取ったけど、これはッ★★★
……この布地の感触
……この小さなサイズ
(ユキト好みの!!)
「おパンツじゃないかーッ♠」
「正解♪」
「『正解』……じゃないわ」
「正解したから、おパンツはかせてあげるね」
「はかせていらん」
「おちんちん丸見えは恥ずかしいよ」
「むっ」
「俺は嬉しいけど♪」
余計な一言だぞ、ユキト。
(……それにしたって~)
「なんなんだァっ」
この。
「ピッチピチおパンツはァァァーッ!!」
こんな小さな布地で、どこを隠せというのだ。
「おちんちん」
「言うな!」
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