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🌀👕梅雨の晴れ間編☔お洗濯がたためない!!④

昨日は、きれいにたためていたんだ…… ハルオミさんの洗濯物。 今日だって、きれいに。 しかし。 最後の一枚。 ハルオミさんピッチピチブーメランを手にした瞬間。 記憶が飛んだ。 そして、気がついたらおパンツを抱きしめていた。 周りは、ハルオミさんの洗濯物に囲まれていて。 散らかったハルオミさんの洗濯物が、俺を取り囲んでいた。 何度やっても、結果は同じだ。 ハルオミさんおパンツを手にした途端、記憶がなくなる。 そして俺は、洗濯物に埋もれている。 自分の洗濯物はきれいにたたんだままなのに。 (ハルオミさんのだけ……) 散らばっている。 これじゃあ倦怠期の夫婦だ。 一生新婚さん宣言の俺達にとって、倦怠期は無縁のものだが。聞くところによると、倦怠期になると夫の洗濯物をするのも嫌になるらしい。 仕方なく、洗濯物を分けて洗うのだとか…… (俺だけ洗濯物をたたんで) ハルオミさんのはグチャグチャ。 これでは倦怠期夫婦だ。 俺は、一体どうしてしまったのだ? 否。 そんな事を詮索している(いとま)はない。 今は目の前の洗濯物だ。 (ハルオミさんが帰ってくるまでに為し遂げねば!) 解決の糸口は、必ずどこかにある。 (夕飯のお買い物に行ったハルオミさんが帰宅するのは、まだ先だ) それまでに。 「次で決着をつけるぞ」 ハルオミさんブーメラン! お前に惑わされるものか。 これが、俺に残された最後のチャンスだ。 失敗すれば、タイムアウトだ。 ハルオミさんが帰ってくる。 冷静になれ。 原因を考えろ。 原因さえ解明すれば、打開策は必ずある。 ………………そうさ。 フフフ 「フハハハハハハァァァァー」 そうか、そういう事か! なんて事はない。俺の頭脳にかかればな。 「あなたのおパンツに、俺は想像してしまうのさ」 このテランテランに。 あなたを思い描いてしまう。 だから、俺は発情期に似た症状を発症するのだ。 カラクリが分かってしまえば、どうという事はない。 フッ 俺は払拭する。 そうすれば発情期は発症しない。 (道理だよ) 俺の脳内から、あなたを消す。 あなたのテランテラン・ピッチピチブーメランによって描かれる、あなた自身を! これをはいた時くっきり丸見えになる、あなたの性器の形を! 払拭する。 「あなたのちんこをォォォッ!!」 ……「私のちんこがどうかしたかい?」 え………… なんで? どうして? あなたがいるんだァァァーッ?

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