271 / 292
🌀👕梅雨の晴れ間編☔お洗濯がたためない!!④
昨日は、きれいにたためていたんだ……
ハルオミさんの洗濯物。
今日だって、きれいに。
しかし。
最後の一枚。
ハルオミさんピッチピチブーメランを手にした瞬間。
記憶が飛んだ。
そして、気がついたらおパンツを抱きしめていた。
周りは、ハルオミさんの洗濯物に囲まれていて。
散らかったハルオミさんの洗濯物が、俺を取り囲んでいた。
何度やっても、結果は同じだ。
ハルオミさんおパンツを手にした途端、記憶がなくなる。
そして俺は、洗濯物に埋もれている。
自分の洗濯物はきれいにたたんだままなのに。
(ハルオミさんのだけ……)
散らばっている。
これじゃあ倦怠期の夫婦だ。
一生新婚さん宣言の俺達にとって、倦怠期は無縁のものだが。聞くところによると、倦怠期になると夫の洗濯物をするのも嫌になるらしい。
仕方なく、洗濯物を分けて洗うのだとか……
(俺だけ洗濯物をたたんで)
ハルオミさんのはグチャグチャ。
これでは倦怠期夫婦だ。
俺は、一体どうしてしまったのだ?
否。
そんな事を詮索している暇 はない。
今は目の前の洗濯物だ。
(ハルオミさんが帰ってくるまでに為し遂げねば!)
解決の糸口は、必ずどこかにある。
(夕飯のお買い物に行ったハルオミさんが帰宅するのは、まだ先だ)
それまでに。
「次で決着をつけるぞ」
ハルオミさんブーメラン!
お前に惑わされるものか。
これが、俺に残された最後のチャンスだ。
失敗すれば、タイムアウトだ。
ハルオミさんが帰ってくる。
冷静になれ。
原因を考えろ。
原因さえ解明すれば、打開策は必ずある。
………………そうさ。
フフフ
「フハハハハハハァァァァー」
そうか、そういう事か!
なんて事はない。俺の頭脳にかかればな。
「あなたのおパンツに、俺は想像してしまうのさ」
このテランテランに。
あなたを思い描いてしまう。
だから、俺は発情期に似た症状を発症するのだ。
カラクリが分かってしまえば、どうという事はない。
フッ
俺は払拭する。
そうすれば発情期は発症しない。
(道理だよ)
俺の脳内から、あなたを消す。
あなたのテランテラン・ピッチピチブーメランによって描かれる、あなた自身を!
これをはいた時くっきり丸見えになる、あなたの性器の形を!
払拭する。
「あなたのちんこをォォォッ!!」
……「私のちんこがどうかしたかい?」
え…………
なんで?
どうして?
あなたがいるんだァァァーッ?
ともだちにシェアしよう!