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🌀👕梅雨の晴れ間編☔お洗濯がたためない!!⑩
「ハルオミさん!」
「き……」
……んたま。なんて続けたら、タナトスへ堕とすぞ。
「……み」
運のいい人だ。
九死に一生を得たな。
「私を襲うなら、もう少し色っぽく頼むよ」
「そうじゃありません」
ハルオミさんの金…タマ好きは今に始まった事じゃないから置いとこう。
本題に戻る。
「ハルオミさん?」
「どうしたんだい?」
「帰りが早すぎる」
夕飯のお買い物に行ったばかりじゃないか。
買い物に行ったのに、ハルオミさんは手ぶらだ。
「エコバッグを忘れてしまったんだよ」
あ、そうなんだ。
「私からも質問していいかい?」
「なに?ハルオミさん」
「『ちんこ』と言っていたが」
「うぅ」
忘れていなかったのか。
無駄に記憶力がいいな。こんな事なら、もっと強めにプシューして記憶喪失にさせれば良かった。
「滅多な事を考えるんじゃないよ」
「うっ」
シュヴァルツ カイザーが思考を読んだ★
「それで君。ちんこに戻るが」
戻るのか……
「君は私のいない時はいつも、そんなふうに『ちんこ』を連呼しているのかい?」
「するわけないだろっ!」
「残念だ」
「残念がるな」
眉を下げて、しゅん……としたって可愛くないぞ。シュヴァルツ カイザー。
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