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温度差
「ゲーム…アプリの…」
その間にも下の動きは止まらず、俺は息も絶え絶えに嘘を吐く。
サク、ごめん…!
「ふーん」と遥は俺を品定めするように観察した。
バレない事を必死で祈る。グチュグチュと先走りの音が聞こえるけど今はどうでもいい。
「やっあ゙!」
そのとき亀頭の先に爪を引っかけられ、強い刺激に俺は腰が砕け遥の腕にしがみつく。
震えて見上げると、「そう」と遥は艶然と口角を上げていた。
「…あんまハマんなよ?」
そう言って遥は俺のペニスから手を離す。
すっかり勃ってるけどイキたいとは思わなかった。バレなかった事で心は喝采だった。
遥が部屋から出ていって俺は再び一人になる。
熱かった体は徐々に冷えて、でもサクのメールを見ると胸は温かくなって、でもさっきの兄弟の行為を思い出して脳は凍って、そのちぐはぐが気持ち悪かった。
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