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(番外編)おぞましいときー12

「あぁっ」  レイが全身を震わせるのと同時に、触手たちは一斉にそこへ精を吐き出し始めた。それにより、レイの腹部はより膨れ上がっていった。  だが突然、レイの身体はガクリと垂れ下がり、全身から一気に力が抜けてしまった。  パチン──  指を鳴らす音と同時に、部屋の中にいたものはレイを残して一瞬で消え去っていった。  意識を失ったレイはドサリと床に落ち、ぐしょぐしょに濡れたまま床に落ちても目覚めることはなかった。  そんな姿を、レイが探し求めていたアルバートは無表情で見つめていた。 「レイの身体を開発少し慣らすかと思えば……。知性のないものは所詮この程度か」  踵を鳴り響かせながら、ゆっくりと彼の元へと近付いていく。レイの目の前まで来るとその場でしゃがみ込み、愛おしげに彼の湿った髪を撫でる。 「レイ、乱れた姿も可愛かったよ」  アルバートはそう言いながらフッと微笑み、一糸纏わぬ姿のレイを抱き上げて部屋から立ち去っていった。

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