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奏人side
「あっ、パパだ‼」
おひげのおじちゃん達と一緒にご飯を食べていたら、アツパパとヨシパパが帰ってきた。あれ、ママがいない?
「急にお腹が痛くなって先におうちに帰ったんだ」
「そうなの!?ママ大丈夫?」
「あぁ。ママには神様が付いているから」
ヨシパパも、アツパパもすっごくご機嫌。何かいい事あったのかな?
「初めてのハロウィンは楽しかったか?」
「うん‼」
笑顔で大きく頷くと、頭を撫で撫でして貰った。
「そうか。じゃぁ、来年も来ような。家族7人で」
「ん!?」
何で7人?1人多いよ。あれれ、もしかして・・・。
そっかぁ。だから、パパ達ご機嫌なんだ。
「奏人、はるとひろの面倒をいっぱいみるね。だから、来年は、妹も連れて来ようね」
「あぁ、そうだな」
「妹、出来るといいな」
「うん‼」
はしゃぎ過ぎて疲れて眠ってしまったはるとひろをパパ達が抱っこして、王様や、ダディやマミィにご挨拶しておうちに向かった。かごいっぱいのお菓子はあとで直哉お兄ちゃんが届けてくれる。
パパ達も初めて見るかぼちゃの馬車に吃驚してた。
来年のハロウィンが今からすっごく楽しみ。
もっともっと賑やかになるんだろうな、きっと。
僕、はると、ひろのお兄ちゃんだもの。妹のお世話だって出来るもん。
「奏人、ママの夢はな、この国にはない孤児院を作る事なんだ。大きくなったら、ママのお手伝いをしてくれるか?」
おうちが見えて来て、ヨシパパがそんな事を話していたけど、今にも瞼がくっつきそうになっててよく聞いてなかった。ママのお手伝い好きだもの。大きくなってもママのお手伝いをするよ。だって、僕、ラクシュマンだもの。この国の王様になるんだもの。
でも、今はね、まだ小さいからママに甘えたい。
僕だって、ママの事好きだもの。パパたちには負けないくらい大好きだもの。
終
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