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未央side

「たく、目を離すとこれなんだから」 溜め息を吐きながら入ってきたのは佳大さんだった。 「佳兄何で?仕事は?」 「大方、鬼の居ぬ間にいちゃついているんだろうな、そう思ったんだ」 動揺を隠しきれないアツ。目が泳いでる。 慌ててスカートを元に戻した。 「trick of treat」 佳大さん、アツの隣に片膝を立てて座り、僕の手を両手で掬い上げると、アツと同じことを口にした。うっとりする情熱的な眼差しで見詰められ、胸がドキドキしたのはいうまでもない。彼と結婚して4年余りーー昔と何ら変わらず、僕の事を一途に愛してくれる。 「出来たらアツと同じがいいな。だめ⁉」 「ううん、だめじゃない。けど・・・」 ちらっとアツの方に視線を送った。ぶすくってはいない。良かった。 「恥ずかしいから、目閉じてて」 「何を今更」 「だって恥ずかしいものは恥ずかしいの‼お願いだから」 だって、年を重ねる度、ますます男らしさに磨きがかかっているんだもの。シャープな顎のラインといい、精悍な顔立ちといい、こんだけ格好いい彼が自分の夫だなんて・・・夢じゃないかって何度思った事か。 「未央・・・」 不意に名前を呼ばれ、 「目を閉じててやるから、お菓子ちょうだい」 にっこりと微笑み掛けられた。 「佳兄、自分の年を考えろよ」 「五月蝿いな。未央の前では、お前と一緒で子供なんだから仕方ないだろ」 「はぁ⁉27にもなる大の大人が言う台詞かよ」 アツ頭を抱えていた。 大翔から貰ったの、あと一つあったような・・・ごそごそとポケットを探し、小さな包みを見付けた。それを開け口に含むと、目を閉じた佳大さんの口許へと運んだ。彼の口唇に唇をそっと重ねると、脇からアツが割り込んできた。「うにゃ・・・」色気の全くない変な声を思わず上げてしまい、二人に苦笑いされた。アツと佳大さんと交互に口付けを交わし、舌を絡め合うとチョコが舌の上であっという間に溶けてなくなってしまった。それなのに、二人は口腔内に舌を差し入れてきて、唾液を絡ませ執拗なまでに歯列を舐め回した。 「ふぅ・・・ん・・・」 ようやく二人の口唇が離れ、鼻から息が抜ける様な声が漏れた。息を整える間もなく、二人が上に伸し掛かってきて、長椅子が大きく軋んだ。 「アツ・・・佳大さん・・・駄目、神様の前だよ・・・」 「みなが、新しい命を待ち望んでいる。なら、神様もお許しになるだろうよ」 「奏人の望みを叶えてあげよう――俺、もっと勉強して学校の先生になるから、そしたら少しは生活も楽になるだろうし。なっ、未央」 二人の手がフリフリのスカートの中に入ってきて、あっという間にショーツを剥ぎ取られた。足を大きく開かされ、羞恥のあまり顔が真っ赤になってしまった。 「うぅ・・・・・ん・・・っぁ・・・」 二人の手が足をしっかり押さえてしまい閉じる事も出来ない。ちろちろと舌を出し、佳大さんが女の子の部分を舐め始め、アツは小さな陰茎をパクッと口に含みゆっくりと扱き始めた。エッチの時は二人共息がぴったり。意地悪な所までそっくりで。やがて厳かな礼拝堂の中は、チョコレートのように甘く蕩けた僕の甘美で淫らな声に包まれた。

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