14 / 14
第14話
「きゃっ!」
舜の声で跳ね起きた。
「どうした?」
ベッド脇に座り込んでいる舜が目にはいる。
「足に力が入らない。」
ベッドサイドに肘をついて立ち上がろうとしている足がぷるぷると震えている。
「ははっ、生れたての子鹿みたい。」
思わず笑ってしまうと舜の顔がみるみる膨れていった。
「もうっ!困ってるのにっ!」
「ごめん。ごめん。」
そう言いながら、舜の側に行こうとしたとき、体に鈍い痛みが走った。
「痛っ。」
「どうしたの?」
舜が驚いた顔で見ている。
「身体中、筋肉痛みたい。」
二人で笑う。
「ちょっと待って。今、助けてあげるから。…いたぁ。…で、どこに行きたいの?」
やっと舜の横につくと、舜の腕を肩にのせて抱き上げようとした。
「あっ、無理だ。抱っこ無理。おんぶでいい?」
舜は笑いが止まらなくなっている。
「あははっ、いいよ。トイレ行きたい。」
舜を背中に乗せて立ち上がると、おしりを支えている手にどろどろした物が流れてきた。
「舜、おしりから出てる。ちょっと締めて。」
「え?そんなの無理だよぉ。」
ぴちゃっと床に滴る。
「おしっこに行こうとしてたの?」
「うん。」
「じゃあ、ちょっとお風呂場にいこっ。」
少し急いで浴室にむかうも数滴が床に後を残した。
浴室に下ろすと、浴槽を洗って湯をはるスイッチを入れた。
舜は浴槽の縁に手を乗せてぺたんと座っている。
その後ろにシャワーを当てて、穴に指を入れた。
「…あっ。明さん、だめだよぉ。」
「舜、色っぽい声出さないの。…あっ、じっとしてて。」
逃げようとする舜の腰を抱いて、指で精液を掻き出す。
「敏感になってるから、そんなにされたら勃っちゃうよぉ。」
「勃ったらしてあげるから、今は大人しくして。」
シャワーを当てて、お湯を入れて一緒に精液を出させる。
段々とお湯だけになると、指を抜いた。
「おしっこは?」
舜のそこを触ると少し固くなっている。
「出るから、トイレに連れてって。」
床にあぐらをかいて座ると、その上に舜を座らせた。
「明さん、何するの?」
「おしっこしなよ。少し勃ってるから、トイレでしても飛び散るし、ここでしていいよ。」
舜の手が股間を隠す。
「無理無理無理。そんなこと出来ない。連れてってよぉ!」
「あんなえっちなことたくさんするくせに、おしっこは恥ずかしいの?かわいいね♪」
うなじにキスをする。
「…もうっ!わかった。じゃあ、見ないでよ。あと、ここから下ろして。」
舜の腰を逃げられないようにがっちりと掴む。
「このままして。見たいなあ。」
「明さんって、時々すごい変態になるよね。」
「舜のせいだと思うけど?…じゃあ、わからないようにシャワーかけといてあげる。」
舜の股間にシャワーのお湯をかけると観念しておしっこをし始めた。
ふるっと少し震えたのがかわいい。
魔が差したのかシャワーを別の方向に向けた。
「ああっ!明さん、やめて!」
舜のそこから、黄色い液がちょろちょろと放物線を描き、僕の足にかかっている。
それを見ていると愛おしさが増してくる。
「あきらのばかあ。」
弱々しい声で反発されても興奮するだけだった。
「ねえ!おしりに当たってる!」
「ごめん。興奮しちゃった。」
「すけべ。」
舜の股間にシャワーを宛てて流してあげる。
ボディソープで体を洗ってあげて、髪も洗ってあげた。
柔らかい髪に触れるとかわいくて仕方なくなる。
子猫を洗っているような感覚に陥る。
湯船に浸かると、筋肉痛がほぐれるようで気持ちいい。
浴槽に寄りかかり、舜を抱き寄せる。
舜の頭が肩にのっている。
首筋から胸にかけてあるキスマークにドキッとする。
そこに触れると舜が見上げてきた。
「いっぱいつけられちゃった。」
嬉しそうに笑う。
「…。」
抱き締める腕に力がこもる。
「あきら?」
「舜、大事にするから。僕に君を守らせて。」
「うん。ずっと大事にしてね。」
舜は向きを返ると、唇を重ねてきた。
濡れた髪に触れながら、そのキスを抱き締める。
愛しくて愛しくて、胸がいっぱいになって、涙がこぼれた。
「明さん、泣いてるの?」
「…愛してる。」
キスをするそこから、思いが溢れ出す。
ずっと君の側で。
ともだちにシェアしよう!