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第6話

「ユキだって、俺の事、のけ者にしてるだろう?」 「してないよ‼何の事?だから、そこくすぐったいから、止めて‼」 「じゃあ、紫のワンピースは?」 「あれは、その・・・」 頼人とじゃれ合っていたら何気に視線が合って、自分から彼の胸元に頬を擦り寄せた。 ドクンドクンと一定のリズムで心音が聞こえる。 鼻を擽る、愛おしい、大好きな彼の匂い。 「ママ~‼」 るあちゃんの声がしてきて、慌てて離れようとしたけど、逆に抱き締められた。 「起きてないから大丈夫」 むにゃむにゃと彼女の唇が動き、何かを口にすると、またすやすやと穏やかな寝息を立て始めた。 「ユキ、さっきの事だけど」 「うん――・・・っん・・・」 顔を上げた瞬間、顎を掬い取られ、彼の口唇が重なってきた。 「ハロウィンで着るの・・・頼人・・・らめ・・・」 薄く開いた唇を抉じ開け、彼の舌が侵入してきた。「舌、出してみ」彼に言われた通りにすると、僕のに彼の舌が絡み付いてきて、ねっとりと舐め上げれ、唾液ごと啜り上げられた。 「ちゃんと見せるから、ね」 「本当?」 「うん、本当」 「じゃぁ、真っ白なエプロンを買ってくるよ。あのドレスに似合うと思うんだ。二人だけで、ハロウィンを祝おう」 頼人嬉しそう。 ニコニコしてる。ぶすっとしている顔より、こっちの方が断然格好いい。 「そんなじろじろ見るなよ、恥ずかしいだろう?」 あれ、もしかして照れてる?

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