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第7話

 * 「あぁ……んぁ、あっ、も、やだ…っ、あ!」  それからひたすら笠松の後孔をいじりながら時折キスをしたり、高ぶってるものを撫でたりして、長い時間をかけようやく後孔は俺の指を三本咥えるようになった。  次第に敏感になっていく笠松はその間に何回か射精している。 「や、だ……んぁ、まだ? まだ?」 「まだきついからだめ」 「も、いいか、ら……あっ、あ……また、いっちゃ……」 「いいよ。何回でも気持ちよくなって」 「おればっか、……やだ……んぁ!」  そう言って涙目のままかぶりを振り、俺の腕に強く爪を立てた。 「んっ、んん…───ん!!」  そして何回目かの白濁を出したあと、力が入らないのかぐったりとした笠松の中からゆっくりと指を引き抜くと、笠松は俺のことを睨みながら腕を叩く。 「……やだって言ったのにっ」 「気持ちいいの嫌い?」 「そーじゃないけど……」  だったらいいじゃんって言うと、良くないと笠松が言った。どうして? と尋ねると、少しばつが悪そうに視線を逸らしたまま俺の腕を引き、体ごと引き寄せる。 「……俺は三芳にも気持ちよくなってほしい。さっきから俺ばっかりじゃん」 「え?」  すると笠松は眉間にしわを寄せながら恥ずかしそうにボソッとつぶやいた。 「……だってさっきから俺ばっかりいい思いしてる」  そんなことを真剣に言うものだから思わず笑ってしまうと、今度は笑ったことを怒ってくる。 「なんで笑うんだよ!」 「かわいいこと言うんだと思って」 「かわいくないだろ! 俺は真剣に!」  思わず堪らなくなって唇を塞ぐようにキスをしてそのまま強く抱きしめた。 「俺はさ、笠松に触ってるだけでかなり気持ちいいけど?」 「そ、そうなの?」 「うん。俺の手で気持ちよさそうによがってるの見るの堪んない。もっと見たくなる。もっと気持ちよくさせたい。それにいい思いしてるって思ってくれてたのも嬉しい」 「そ、それは……」  焦りながら恥ずかしそうに顔を赤らめる笠松を見ながら上着を脱ぎ棄て、ベルトを緩めると赤い顔のまま俺のを凝視していた。 「そんなに見ないでよ。恥ずかしいから」 「み、見てないし!」 「ほんと、かわいい。俺も我慢してるんだよ」 「しなくていいのに……」  そっと髪にキスをすると笠松と目があった。下着をずらして勃ちあがったものに手をかけると、笠松がごくっと唾を飲み込んだのがわかる。 「多分、まだ痛いと思うよ? 本当はもう少し慣らしてからのがいいと思うけど」    仰向けに寝転がった笠松を見下ろしながら「本当にいい?」と問えば、こくんと頷く。逸る気持ちを抑えながらゴムをつけた。  キスをしながらゆっくりと足を抱え上げる。汗ばんだ肌が密着して、それだけで胸が高鳴る。 「……挿れるよ。力抜いてね」  こくっと頷きながら笠松は少し緊張した面持ちで自分の腕をぎゅっと握っていた。  後孔に先端を擦りつけ、先だけをやんわり押し込めるようにすれば、孔がひくひくと動く。吸い付くみたいで堪らない。ローションをまとわせて少しずつ進めていくと、笠松は体をこわばらせて小刻みに震えていた。  あやすように顔じゅうにキスを落としながら抱きしめると、笠松も俺の背中に手を回してくる。 「んっ……んぐ…ッ……」 「痛い?」 「だいじょ、ぶ……」 「痛かったらやめるから」 「だ、だめ……いれて……」  腰を引こうとすれば、脚を絡ませてしがみついて、体はこんなに震えているのに必死で可愛くて……もう、止まらないなって思った。

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