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第38話
「すご……歩、歩の中、想像以上に気持ちいい……」
千花が甘い吐息を吐きながら囁く。
「んっ、んっ……も、苦しっ……」
「ごめんね、歩、苦しいよね。でもゆっくり動くから許して」
「痛くしないから、な? 気持ちいい事だけしよう」
二本のモノが歩の中で主張しあって思考はもうめちゃくちゃだ。
拒めばすぐにやめてくれると分かっているのに拒めない。二人分の熱をこの中に受け入れる事が出来て良かったとさえ思えてきた。出来れば亮も含めて三人同時に受け入れられたならいいのに、とさえ。
三人をそれぞれ大切に思っているから、この身体も分け隔てなく三人に捧げたい。けれど受け入れる場所は本来はその為には出来ていない場所だから、どうしても順番でするしかない。
誰が最初にこの身体を貫くのかと、どういう風に順番を決めるのかと、それは一体誰が決めるのかと。
考えてみても分からないまま、抱いて欲しいと言ってみたけれど。
もし順番で揉めたら、自分からじゃんけんやくじ引きを提案するつもりでいたけれど、何の言い争いもなく最初に歩の身体に入って来たのは亮だった。
「ずっとこうしたかった」
「はっ、あ、あっ、んっ」
「こうやって一つになりたかったんだ」
「んんっ……あっ、お……おくっ……」
「歩が気持ち良くなってくれるなら、それだけで幸せなんだ」
「ああっ……い、イくっ……イッちゃ……」
三人がそれぞれの想いを身体ごとぶつけてくる。
深く突かれ、二本の熱がゴリゴリと歩のいい所を抉り、キスで溶かされて痺れていく。
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